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秋の野やチーターに動きなかりけり

昨日「ダーウィンが来た」でチーターの悲しきリーダーの話を放送していたのでチーターを描いてしまいました。チーターは99%は同族で群れをなすそうですが、彼は5匹の群れの中で一匹だけ血が繋がっていませんでした。力でグループを率いていたけど、余りの独裁体制についにクーデターが起こり、ボコボコにされてしまいました。能力的には間違いなく一番でしたが、皆んなで寄ってたかってかかって来たら流石に対抗出来ませんでした。動物の世界を見ているのについつい人間社会を考えてしまいました。

地上最速の哺乳動物で3秒間で時速0から時速96キロまで加速出来るそうです。チーターの最速は104キロが計測されているのでたった3秒で最高速度近くに達することが出来るのですね。ケニアで実際に見たチーターは辺りを伺いながらじっとしているだけで走っている姿は見ていませんが、とにかく、かっこよかったです。

秋の野やチーターに動きなかりけり

新涼やチーターに動きなかりけり


私の見たチーターは確か群れではなく二匹でゆったりしていました。眼光鋭いという感じで辺りを見渡していますが、まだ何かをする動きは見えませんでした。でも緊張感はたっぷりでした。

仰ぎ見し葉陰に豹や馬肥ゆる

仰ぎ見し葉陰に豹やいわし雲


豹が馬を襲うのかどうか分かりません。普通動物は自分より大きなものは襲わないと「ダーウィンが来た」でも説明していました。でも「馬肥ゆる」は肥えた馬が豹の餌と言うことではなく、飽くまでも秋の季語というだけです。とても目のいいケニア人のガイドさんに言われてじっくり見てみると確かに木の枝に止まるようにして豹が隠れていました。しかし、どう見ても「馬肥ゆる」はいけませんね。「いわし雲」に変えておきました。

嵐山かりがね寒き日暮れかな


嵐山は京都の中でも比較的寒くなるのが早いところです。冬ともなれば風が冷たくて賑やかなバス通りでさえ人影はまばらになります。季語の「かりがね寒し」が素敵なのでつい使ってしまいました。


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