梅干し
梅干しは夏の季語でした。青梅も夏の季語なのでちょっと不思議でしたが、梅を干したり漬けたりする時期でもあるのですね。ちなみに梅酒も夏の季語です。
私の好きな梅干しは紀伊の南高梅で作った甘い梅干しです。はちみつで甘さをつけていてこれはもう梅干しとは言えないのかも知れません。でも美味しいのです。私は勿論普通の塩っぱい梅干しも大好きですが、これはご飯いらずで別物と見たほうが良さそうです。
ところで南高梅が最近特に有名になっていますが、名前の由来を知っている人は少ないかも知れません。紀伊たなべ町では昔から美味しい梅を作っていたのですが、地域として統一した優良品種の梅を作ろうとして1950年に37種類の中から高田梅という品種が選ばれたそうです。この品種選定に協力したのが南部高校の先生だったそうで、今までの高田梅ではなく、南部高校の名前を取って南高梅と名付けられたそうです。それまでの高田梅と区別をつけたかったのでしょうか。まさか南高梅が高校の名前とはびっくりです。
梅干の種をちゅうちゅう野球帽
草野球の休憩時間、握り飯に入っていた梅干しの種をいつまでもちゅうちゅうと吸っていました。梅干しは夏の塩分補給にぴったりですね。
シュッパイね初の梅干し吾子の顔
身震いす初梅干やよだれ掛け
初めて子供に梅干しを食べさせた時のことを思い出しました。目をつむって身震いする姿が目に浮かびます。楽しい思い出なので口語と文語の二句作りました。
熱々のご飯に梅干し海苔いらず
炊きたての飯に梅干し海苔いらず
熱々のご飯に梅干しなら他に何もいりません。う〜ん!でも焼海苔も捨てがたいな〜。いや海苔がなくても大丈夫!なんて本当は両方とも欲しいです。あれま〜中八になってました!でも「に」を取ったら三段切りみたいだしな〜。ここで俳友から「ご飯」を「飯」にすれば中七になるとの指摘がありました。少しアレンジして五七五にまとめました。
南高梅梅干ならぬ甘さかな
私が好きな肉厚で大きい南高梅はしわくちゃ婆さんみたいな梅干と違って上品な香り漂う楊貴妃のように甘くてトロリとした梅干なんです。それとも、ふくよかな顔に笑い皺がいっぱいの南高の女高生なのか!
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