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青紅葉

青紅葉を描いて見ました。青紅葉を強調しているとどんどん手前が暗くなってしまいました。でも画像ではもっと暗くて下の方は何があるかわからないくらいです。

「青紅葉」は当然夏の季語と思いましたが、いくら探しても見つかりません。青葉や若葉の一種と言う扱いなのでしょうか?芭蕉が日光で詠んだ「あらたふと青葉若葉の日の光」と親父ギャグを詠っていた頃はまだ「青葉」は季語ではなく季語は若葉だけでこの句も季重なりにはならないそうです。まあ「新緑」や「何とか若葉」もたくさんあるので紅葉は秋だけで十分ということでしょうか?

見つけました!「若楓」の子季語に「青楓」がありました。でも読み方は「あおかえで」なので正確には「青紅葉・あおもみじ」ではないですね。

新緑のテニスコートや軽井沢

新緑のテニスコートやメルボルン

しかしこれではいくら思い出があったとしても全然面白くありません。場所もどこでもいけます。そう言えばメルボルンは公園の街と言われるほど緑が豊かでしたね。ここで子供を連れてピクニックに行ったことを思い出しました。では気を入れ替えて一句。

緑陰やお肉におにぎりピクニック

お肉の安い豪州では焼肉弁当ならぬ焼肉をおかずに握り飯でピクニックをしましたと詠ったら、なんとピクニックは春の季語でした。季重なり、そして中八、おまけに三段切りですね。俳句の禁じ手三兄弟でした!「おにおに」で調子いいと思ったのにな〜。ではピクニックを止めてメルボルンでよくやったバーベキューで一句。

緑陰や必ず焦がすバーベキュー

雲の峰必ず焦がすバーベキュー

豪州ではバーベキューと言えば男の出番です。と言ってもいつも焦がしてばかりでした。日本でも最近はバーベキュー担当は亭主が当たり前の時代になりましたが、子供の頃はバーベキューもお袋が焼いてくれました。その時にシャスリックと言う言葉も覚えました。そうそう家には長い鉄の串が常備されていました。ここで念の為にシャスリックを調べたら、ロシアやウクライナのバーベキューのことなんですね。
豪州では夏の暑い日はたいていトータルファイアーバンが宣言され、外で火を使ったバーベキューをすることは禁止でした。やっぱり山火事は怖いですからね。

緑陰のベンチ乞食の休息所

緑陰という綺麗な季語なのに全く美しくない句ですね。最近はあまり見かけない風景ですが、昔は浮浪者によくベンチを占領されていました。あっ乞食は差別用語かな!


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