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そんなバナナ
久しぶりに日本人の心を書いて見たら思いついた絵は何故か「そんなバナナ」でした!
川を見るバナナの皮は手より落ち(高浜虚子)
川と皮の親父ギャグだろうか?それとも自分もバナナの皮のように人から相手にされず捨てられてしまう、そんな不安を詠ったのでしょうか?
もしこの句に高浜虚子の名がついてなければ、もし私の名前だったら「なんだこの句は!」で終わっていたでしょうね。
椰子の木の絵で時間を取られたので水彩画は簡単にバナナを描いただけでした。
板叩く音やバナナのたたき売り(バナナ:三夏)
ガード下響くバナナのたたき売り(同)
子供の頃はまだ戦後の雰囲気が残る下町ではガード下でバナナのたたき売りをよく見かけました。「もってけドロボー!」と言っても誰も買わないとさっとバナナを引っ込めて次のバナナです。若い人にはピンと来ないでしょうが、戦後外貨不足だった頃のバナナはとても高価な果物だったのです。父がたまに買って帰って来たバナナに大喜びしたものでした。
ソムタムの青いバナナをそっと避け(バナナ:三夏)
タイではまだ育っていない小さな青バナナをよく料理に使います。私はどうも苦手でソムタムやパッタイを小皿に取る時にさらっと脇に寄せて他のものを取るようにしていました。
灼け砂に椰子の実ひとつ髭生やし(やけすな:晩夏)
プーケットの砂浜に転がっていた椰子の実は、遠き島から流れて来たのでお疲れなのか、それとも年をとったのか、口をぱっくり開けて髭をはやしていました。そんなバナナです!
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