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日本人の心 10 野戦病院 喉元を過ぎていなかった

日本人の心8で喉元過ぎればと書きましたが、コロナはまだまだ喉元を過ぎていません。今までは清潔好きで従順な日本人が政府の要請におとなしく従っていた為、諸外国のパンデミックとは異なり居酒屋をいじめる程度で感染が収まっていましたが、今回は感染力の強まったデルタ株の前にいよいよ本格的なパンデミックとなり今までとは様相が違って来ました。それなのに政府はデパ地下でクラスターが発生したと言うのに緊急事態宣言の基本的対処方針ではなんとデパ地下の人数制限などという呑気なことを言っているのです。危機感や緊張感は全く感じられないし、感染力の強いデルタ株への対応とはとても思えません。これでは国民が政府の言うことを聞くはずもありませんし、人流も半分には減りません。

東京の医師会長もようやく野戦病院のようなものが必要だと言い出しました。私がかねがね思っていたことをやっと言ってくれたと思っていたら、野戦病院の設置を提言しただけで、そこで活躍すべき医師については医師会としては会員の医師に強制することは出来ないと言うのです。なんということでしょう。国民には色々とお願いして置きながら、自分たちのこととなると強制は出来ないですか?私も強制してくださいと言うつもりはありませんが、せめて会長として野戦病院の設置を政府や自治体に要請して行くので会員の皆様にはぜひ協力して下さいと言ってもらえないのでしょうか。昨日のヤフーニュースでは若者にはワクチン接種を頼める「かかりつけ医」がいないし、近くの開業医に行ってワクチンをお願いしたら「かかりつけ患者」でないので断られたと言うニュースが出ていました。彼らは家業としてお得意様の患者を見ているので一見さんはお断りなのです。

会長さんには野戦病院が実現したら医師会で音頭をとって開業医の当番制での治療参加を是非ともお願いしたいと思います。開業医に時間がないというなら解決策はあります。現在、持病薬は1ヶ月分しか出してくれませんが、これを3ヶ月分にすればいいだけです。そうすれば持病患者の診療時間を3分の1に短縮出来ます。1週間に1回くらいの野戦病院お手伝いなど簡単に出来ますし、その時間手当を国が出せば再診療代金の減少を補うことも可能です。持病患者はちゃんとした薬をもらってさえいれば3ヶ月くらい病院に行かなくても全く問題はないですし、もし状態が悪くなったらその時だけ病院に行けばいい話です。

会長さん、もう少しです。野戦病院を実現し、国民に自粛を呼びかけるのではなく開業医の皆さんに治療参加を呼びかけてください。出口はもうそこです。光は見えているのです。

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