見出し画像

居反り

今日は私が応援している力士・宇良の得意技である居反りのシーンです。始めはお相撲さんだけでしたが、つまらないので観衆も適当に描いてみました。居反りの宇良と呼ばれていますが、それは学生時代のことで大相撲ではそう簡単に出来る技ではありません。十両では平成5年に智ノ花が決めていますが、幕内では平成で一度も記録がなく昭和でも戦前の昭和12年に大関鏡岩が横綱男女の川を破った時まで遡ることになります。この居反りを久しぶりに決めたのが令和2年のことでした。

その宇良が今場所は2000年に決まり手になったばかりの珍しい「伝え反り」という技を決めました。この技を決めたのは朝青龍以来で二人目だそうですが、居反り崩れのような形で背中で相手を後ろに押し倒すものです。学生時代65キロしかなかった宇良も今では151キロと立派な関取になりました。幕内力士の平均体重が157キロですから最早軽量力士とは言えないですね。

さて俳句の練習ですが、基本形は終わったので20週間俳句入門を読んだ感想を書いてみたいと思います。

秋風や眼中のもの皆俳句 高浜虚子
霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷
俳句を句材にすることもあるんですね。

耳が痛かったのは、次のような場合は失敗すると言うことです。
1.道徳観、倫理観、教訓を入れた句
2.理屈、分別臭がぷんぷんな句
3.風流ぶり、気取り、低劣な擬人法
4.俗悪な浪花節的人情

改めて納得したことは
1.俳句は韻文であり散文ではない
2.類想・類型の多い俳句が駄目なのではなく、俳句を5年以上やっている人はそんな句を詠っては行けない
3.遠近や大小の組み合わせは印象を明確にする
4.回想句は回想的に詠んではいけない、今そこにいると仮定して詠まないと現実感を失い、感傷ばかりが目立つ
5.旅の句は観光客の目では駄目、その土地に根を据えたつもりで鑑賞すること。車窓や旅の宿などの陳腐な言葉は捨てること。

俳句で大事なことは
1.時間・経過を詠うより点をとらえて詠う
2.対象を広く求めず一点に絞って詠う
3.全体を表現するのではなく、部分を詠って全体を感じさせる方法が大事
4.発端、経過、完了に分けると、完了の点で詠うと発端、経過も連想されて来る

頭の整理と記憶の為に自分が読んで印象に残ったこと、大事なことを書き残しました。

大相撲煎餅で歯の欠けにけり


大きな力士が頭と頭を激しくぶつかり合う大相撲をテレビで観戦していた時のことです。堅い煎餅を食べているとガリっと言う音がして小さな歯の欠片が口から出て来ました。なんちゃって大と小の取り合わせです。しかしどう見ても「詩情」がないですね。

水切りの石を選びて尾花かな


子供の頃河原で水切り遊びをしていた時のことです。水面を何度も跳ねながら石を遠くまで飛ばす「水切り」で一番大事なのはやはり石選びです。水と乾いた芒、硬い石と柔らかな芒の対比です。

遠くまで足を伸ばすや秋渇き


「秋渇き」という面白い季語を見つけました。秋になると食べても食べてもお腹が減る「食欲の秋」のことなんですね。気候がよくなると散歩もいつも以上に足をのばすことになります。それでお腹が空いた?少しばかり安易でしたね。あれれ!対比がなかったです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?