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恵比寿さま

今日の絵はいつもとがらっと変わってカラフルな恵比寿さまです。蛭子、夷、戎、恵比須、胡などエビスっていろんな書き方があるんですね。恵比寿さまは七福神の一つでとても有名なのにどうも良くわからない神様です。七福神の中で唯一の日本の神様という話もあるし、夷(えびす)や戎(えびす)の名が示すように海の向こうから来た異邦人だと言う説もあります。

イザナギとイザナミの間に最初に出来たものの海に捨てられた子供の名が蛭子ひるこでこの人がモデルと言う説があり、正月の駆けっこで有名な西宮神社はこの蛭子を祀っています。大国主命の子の事代主神ことしろぬしのかみがモデルと言う説もあり、商売繁盛で有名な大阪の今宮戎神社は事代主神を祀っています。他にも海からやって来た海神、寄り神(漂着神)またはクジラを祀っているえびす神社もあります。いずれにしても何時の間にか商売繁盛の福の神になっています。

そう言えば京都にも「ゑびす神社」がありました。「商売繁盛笹もってこい」の笹はこの神社から始まったとも言われています。鳥居の上の方に恵比寿様の扁額がありお賽銭を投げ入れるようになっています。誰を祀っているかと調べたら八代言代主大神やえことしろぬしのおおかみでした。ここも字が違いますが大国主命の別名(又は子)でした。

インドから来た七福神の一つ大黒天が大国主命の大国だいこくと同じ発音なのでインド人の怖い顔がだんだん日本人の福の神のように丸いかわいい顔になりました。(実際は神仏混合で一緒になったのですが)一方、恵比寿さんの事代主神が大国主命の別名または長男の名前だと言うことで大黒天と恵比寿天とがセットで祀られるという訳のかわらないことにもなっています。

まあ堅いことは言わずにえびす顔でヱビスビールでも飲みましょう!

おむつ取れ風薫る日のえびす顔(かぜかおる:三夏)

えびす顔おむつ取れし日風薫る(同)

少し前の話ですが、オムツが取れてご機嫌な孫の顔はまさにえびす顔でした‼️スマホ片手にえびす顔なんて句も出来そうですね。孫だといろいろな句が湧いて来ますね。わざわざ「日」がいるのか?って!いるんです!オムツ取れ記念日ですから〜。ここで孫の句には見えない、年寄がおむつから開放されたように思えるとの感想がありました。なるほどです。それでもいいですね。お爺さんのえびす顔はピッタリはまりますね。
でもやはり孫にも一句で

おむつ取れ孫えびす顔風薫る(同)

これなら孫のおむつが取れたと分かりますね。

友来たりヱビスビールに声弾む(ビール:三夏)

友来たりヱビスビールでえびす顔(同)

ビール手に昔話の声弾み(同)

コロナが少し落ち着いたのを見計らって、東京にいる友が久しぶりに京都に来てくれました。ビールを飲みながら話す声は自分でも驚くほど大声になっていました。これはいかんと声を抑えてもいつの間にか又大きくなっていましたね。


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