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水彩画練習 塀のある家

水彩画はなるべく濃淡をつけ、隣の家は適当に力を抜いて描きました。植木の濃淡はやり過ぎたと思いましたが、意外と立体感が出ました。

俳句は夏井先生も実体験が一番と仰っていたのでサラリーマン時代の思い出を詠ってみます。

鮎の骨残し笑われ夜の更けし(あゆ:三夏)

若い頃、先輩に連れられ鮎を出す新橋の名店に行った時のことです。鮎はそれまで食べたことがなかったので食べ方も知らず、出てきた鮎の身を骨から削ぎ取りながら食べていると先輩から鮎は頭から骨ごと一気に食べるんやと笑われた時の苦い思い出です。関東は関西に比べると以外と鮎に縁がないのです。いや私がただ食べたことがなかっただけかも。

キャビア食い後でトースト気付く秋(あき:三秋)

これは1980年代ブリスベーンで一人、レストランに行った時のことです。メニューの中にキャビアを発見。今まで食べたこともなかったキャビアです。前菜なのに40ドル、メインの肉料理が20ドルくらいだったのでとんでもなく高い前菜です。でも安宿で出張費を少し浮かせたと自分に言い訳をしながら、清水の舞台から飛び降りたつもりで注文しました。出てきたキャビアはイラン産の瓶詰めがそのまま皿の中央にドカンと陣取り、回りには卵のそぼろ等いろいろなものが乗っていました。私は小さなスプーンで一気にキャビアと添え物を食べ終わりました。ふと気がつくと一緒に来たトーストが普通のトーストより小さくて短冊形になっていました。あ〜〜っ!しまった!キャビアやそぼろなどをこのトーストに載せて食べるのだと気付きましたがもう後の祭りです。こそっとトーストだけ口に押し込みました。

シャンペンの栓飛び暖炉ど真ん中(だんろ:三冬)

メルボルンでは週末によく何組かの友人夫妻を呼んでは食事をしていました。そんなある日のことです。普段は飲まないシャンペンの栓を抜くと栓は友人の頭上で思い切り天井に当たり、跳ね返るとみごと奥の暖炉に命中しました。これはそのまま暖炉の薪がわりですねと大笑いの一幕でした。

会食や春酔妻の足蹴くい(しゅんすい:三春)

(かいしょくやしゅんすいつまのあしげくい)
海外では夫婦同伴での会食がよくあります。酒が強くない私はワインを飲んだ時などは食事の途中でもまぶたが落ちそうになることがよくありました。そんな時にテーブルの下で妻が私の足を蹴って目を覚ましてくれる訳です。

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