日野曳山祭り
滋賀県の日野祭は毎年5月2日、3日に行われるお祭りで800年以上の歴史があるそうです。季節外れですが、今回は前に描いた絵の再登場です。おじさんたちの頭髪に苦労しました。
前にも書いたかも知れませんが、日野は商人の町でここから関東へといろいろなものを売りにいったのですね。東京の日野市は嘘か真か日野商人が住み着いて作った町みたいです。
日野は春売り荷背負ひて中山道(はる:三春)
日野商人は関西の品物を関東に運び、帰りは関東の産物を関西に持って帰るという往復で儲けた為「のこぎり商法」と呼ばれたそうです。この商法が総合商社の先駆けとも言われます。また日野独自の産品としては万病感応薬という薬が大変売れたそうです。
曳山や街道狭し日野祭(まつり:三夏)
曳山や人道溢れ日野祭(同)
日野のある御代参街道は道が狭く、曳山が通ると道から人が溢れるほどです。長浜曳山祭りと大津祭が近江二大祭りと言われますが、日野祭りも決して引けを取りません。
薄氷の水溜り避け朝参り(うすらい:初春)
(うすらいのみずたまりさけあさまいり)
最近は道が舗装され水溜りなど見なくなりましたが、神社などにはまだ土が残っているところもあります。寒い朝ですが、人もいなくて清々しい気分になれますね。
街道に並ぶ日野菜の苦さかな(ひのな:三冬)
白ご飯すすむ苦さの日野菜漬け(同)
日野菜はその名の通り日野が発祥の地です。細い髭のような蕪で、ほとんどが漬物として食べられるそうです。日野菜を紹介するだけの句になってしまいましたが、なかなか味のある漬物になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?