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アリクイ

今日はアリクイの絵です。だんだん描くものがなくなって来ました。画像を見ていたら可愛いアリクイの写真がありました。背景をぼかして自然の中のいるアリクイです。

でもアリクイで俳句は難しいな~。やはり夏の季語でもある蟻の句かな。

蟻の道雲の峰よりつづきけん(一茶)

蟻の祖先は蜂だったようです。蟻に羽根が生えて空を飛ぶ蜂になったのではなく、蜂が地上や地下に住むようになって羽根を無くし、触覚を発達させたのですね。蟻にも女王蟻がいます。女王蜂のようにロイヤルゼリーはもらえませんが、働き蜂が運んで来るものでたくさん栄養を取っているのでしょうね。

古希の朝蜂のむくろに蟻の列

蜂は春の季語ですが、骸なので勘弁してください。虫にしようかとも思いましたが、虫は秋の季語なので結局季重なりになります。そんな訳で覚悟の季重なりです。古希を迎えた朝に見た景色ではありませんが、蟻に比べれば相当大きい蜂が死んでそのしかばねは地に晒されています。それを糧に生き延びる蟻たちの逞しさを見ながら、自分の人生は何だったのだろうと考えている風景です。

重き荷を蟻の運びし日曜日

日曜日の昼下がり蟻が自分の何倍も大きい餌をよいしょよいしょと運んでいる景色です。なんて力持ちなんだ!これは決して蟻さんマークの引越し屋さんを詠った句ではありません。

おまけの句はテレビでよく映し出されたロシア軍の戦車の長い長い隊列が蟻の行軍に見えたのでそれを蹴散らした一句です。

キエフへの蟻の行軍踏み潰し

NHKの特別番組によるとキエフの空港の滑走路を爆破したのはウクライナ軍で大量の輸送機によるキエフ侵攻を防いだそうです。そして国境近くの水門を破壊することで幹線道路を水没させ、ロシア軍は止むなくベラルーシから細い道を迂回するように行軍せざるを得なかったそうです。戦国時代でもこうやって隊列を細くさせることで敵を迎え撃ち反撃していましたよね。



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