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ステンドグラス

ペンで縁取りを描いていたらステンドグラスを思いつきました。でもこれは本当のステンドグラスではなくてガラスに絵を描いているんですね。それを真似して描いてみました。

果樹園に小鳥囀り夢の中(ことり:仲秋)

絵を見ていてそのままを詠んでみました。誰の夢なのでしょうか?小鳥の夢の楽園なのか、それとももうすぐあの世に行きそうな老人の白日夢でしょうか?

ぶどう園重み確かめ次の房(ぶどうえん:仲秋)

ぶどう園で一籠いくらなので、実が沢山ついてそうな房を念入りに探しますよね。でも本当はぎっしり詰まっているより適当に空いている方がいいようです。房を切ってから後悔することも多いですが、まあ仕方ないですね。

秋深し読み終えし本胸に抱き(あきふかし:晩秋)

絵を見ていたら何故か昔の単行本の表紙を思い出しました。読み終わってもしばし感慨に耽り、手から離すことが出来ない、そんな小説がありました。

廃屋やいつまた戻る寒雀(かんすずめ:晩冬)

散歩をしていると今は誰も住んでいない三軒長屋がありました。昔は普通に生活していた人がいたはずなのにと考えると何か感じるものがありました。でも皆それぞれの理由があってここからいなくなった訳でそれこそ人生いろいろです。寒雀も春になれば餌を求めて野山に戻って行きます。


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