桂離宮の茶室
桂離宮は天皇の別邸かと思っていましたが、実は一時、秀吉の猶子となった八条宮の別邸だったそうです。秀吉に実子が出来た為、宮家に戻される際に秀吉から格別の扱いを受け、この別邸を作ったそうです。別邸を引き継いだ桂宮家が明治に入り断絶した為、宮内庁の管轄となったもので天皇が別荘として使ったことはないようです。
淡雪の茅葺き屋根に沈みけり(季語:あわゆき:三春)
茅葺き屋根に淡雪が落ちるとふっと中に吸い込まれて行くように思えました。寒いので中に入れてよと言っているみたいです。
蛙泣き止まず子守唄となりし(季語:かえる:三春)
実家に帰ると夜、蛙の声がうるさいのですが、いつもいつの間にか寝ていました。
彩りの浮き舟に見えしもみじ葉(季語:もみじ:晩秋)
池に浮かぶ紅葉の葉も離宮では紅葉の賀のように見えます。
いつの世も水鳥住みし桂離宮(季語:みずとり:三冬)
数百年前からずっとここ桂離宮には水鳥が毎年訪れていたに違いないと思わせるそんな風景です。
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