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砂埃り学舎の小屋の白兎

次第に冬の足音が聞こえて来るようになりました。立秋は8月8日だったのでピンと来ませんでしたが、立冬は11月7日ということで暦の季節と体感が一致しそうです。今日の絵は一足早い冬の季語「兎」ですが、来年の干支でもあるので今から練習開始です。

兎ってなんとなくリスに似ているので、耳が伸びて大型化したリスの仲間かと思っていたら、そうではないんですね。勿論、哺乳類の誕生まで遡れば同じ仲間でしょうが、兎はウサギ科でリスはネズミ科です。そう言えばリスは栗鼠と書きますね。2000万年も前からユーラシア大陸にはムカシウサギと言う兎がいたそうですが、そのムカシウサギは一旦ユーラシア大陸では滅亡したそうです。でも新大陸に渡ったムカシウサギの亜種が800万年前にユーラシア大陸に戻って来て、それが現在の兎の祖先になったそうです。どちらにしても人間様よりだいぶ前から生きているようです。

ちなみに兎は中国語では兎子、英語ではラビットです。そしてフランス語だとスズキの自動車で有名なラパンですね。

野兎やピエロ履きたる黒い靴

兎が飛びながら逃げて行くのを見た時に、兎って以外と重たそうに飛ぶんだなと思い出しての一句です。ぴょんぴょんと言うよりピエロの大きな靴でよいしょと言う感じがしました。

砂ぼこり学舎の小屋の白兎

学び舎の白兎二羽砂まみれ

私の通った小学校の校庭の片隅にはうさぎ小屋があり、2羽の兎を飼っていました。校庭の砂が飛んで来るからなのか白兎は余り白くなかったですね。そうそう兎は昔から1匹ではなく1羽と数えます。鶏と同じ扱いだったのですね。そう言えば2兎を追うものは1兎を得ずと言いますが、これはことわざだからであって普段は1兎2兎とは数えません。

そうそう思い出しました。京都平安神宮の近くの岡崎神社入り口にある狛犬は犬では無くなんと「うさぎ」なんです。「狛うさぎ」と呼ぶのかどうかは知りませんが、とても可愛いかったです。お暇があればお立ち寄りください。


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