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松本城

松本城が右端にあって主役は赤い橋それともお堀か微妙な景色です。松本城は昔は深志城と呼ばれていたようです。そう言えば大学に松本深志高校出身の同期がいましたね。逆に山登りの好きな高校の同期が信州大学にも行きました。さて信州でどんな句が出来るでしょうか?信州と言えば蕎麦に信州味噌かな。

新蕎麦を頬張る子らの頼もしさ(季語:しんそば:秋)


息子がまだ小さい頃、蕎麦を口一杯詰め込んでいた姿を思い浮かべて1句

なめこ汁深夜放送聞きながら(季語:なめこ:冬)


受験生の頃、母親が夜食のおにぎりと一緒に出してくれた好物のなめこ汁を思い出して1句。深夜放送だから聞くに決まっていると言われそうですが、勉強中はただつけているだけで休憩の時だけじっくり聞いたのです。

秋深し列も枡形烏城(季語:あきふかし:秋)


まだコロナの流行る前、松本城は入るだけで長い行列が出来ていました。枡形とは城門への道を直角に曲げて敵の侵入を防ぐものですが、行列もそんな形で直角になっていたのを思い出して。もちろん秋深しは松本深志をイメージしてですね。松本城は全体が黒いことから烏城(からすじょう)とも呼ばれていますが、学者の説では歴史的にそう呼ばれたことはないそうです。

ピッケル刺しひたすら吹雪去るを待つ(季語:ふぶき:冬)


学生時代に仙丈岳、甲斐駒を厳冬の3月に縦走した時のことを思い出してのものです。尾根を進んでいる時に吹雪が来ると飛ばされないようにピッケルを地面に向けて指し、身をかがめてひたすらじっとして吹雪が過ぎるのを待つしかないのです。ひとりが飛ばされたらすぐそばの人は反対側に飛び降りろと言われました。お互いをロープで繋いでいるのでバランスを取る為なんですね。

今回は思い出が多かったです。思い出はいくらでも戻れますからね。

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