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トゥクトゥク

バンコックで何度も乗ったこの絵にあるトゥクトゥクは日本のダイハツミゼットが原型だと言われています。タイは女性の旅行先としても人気があるので知っている方も多いと思いますが、実際に乗るのは躊躇う人もいるかも知れません。何故かって言うとタクシーと比べて車内が汚い気がする、むき出しで走るので汚染した空気を吸い込みそう、事故を起こしたら怪我が大きそう等などと考えるからですね。

私がバンコックにいた90年代はトゥクトゥクだけでなくタクシーも汚いし、メーターも付いていなかったのです五十歩百歩でしたが、最近のタクシーは綺麗だし、メーターも付いているので女性でも安心して乗れるのでトゥクトゥクを利用する人は冒険好きの若者くらいかも知れないですね。もうだいぶタイに行っていないので分かりませんが、昔は地方に行くとタクシーはなく、トゥクトゥクかバイクタクシーだけという町も多かったです。

俳句はトゥクトゥクの特徴を詠っただけになりました。汚い、便利、危ない、メーターなしの順番です。こんな安易な句でいいのかしら?

トゥクトゥクのビニールべっとり春埃(はるぼこり:三春)

トゥクトゥクの座席にはビニールが被せてあって前の人の汗なのか自分の汗なのか、おしりの辺りがじめっとしていますね。埃もべっとりへばりついているかも知れません。

トゥクトゥクや買い物帰り春の暮(はるのくれ:三春)

普段は運転者付きの車で移動することが多いのですが、休みの日などはトゥクトゥクの出番です。

トゥクトゥクのバー握り締め春疾風(はるはやて:三春)

トゥクトゥクのドライバーは楽観的な人が多いのか(いやタイ人の性格かも)事故は起こらないのが前提かのようにガンガン車の間を縫うように走ります。乗っている日本人は事故が起きやしないかとパイプのバーをしっかりと握りしめて汗を握ります。

トゥクトゥクで値切り楽しや春の風(はるのかぜ:三春)

トゥクトゥクは乗る前に行き先を言って値段交渉をしてから乗り込みます。今はどうなっているのか分かりませんが、当時はそれが常識でした。値切ること自体が楽しくなったりして、なんでこんな少額で頑張るんだなんてこともありますね。払える人は高く払う、知らない人も高く払う、その方が世界の常識なのかも知れません。


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