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金魚

子供の頃のことを考えていたら縁日などで金魚すくいをしたことを思い出しました。ただ不思議と金魚を飼った記憶が余りないのです。金魚掬いで獲った金魚を獲ったことは間違いなので、多分すぐに死んでしまったのでしょう。

金魚はもう少し先の夏の季語ですね。金魚掬いはきごさい歳時記では季語ではないようですが、金魚掬いの昔の言い方で「箱釣」と言う言葉があり、それが季語になっていました。でも箱釣では全く金魚すくいの感じがしないので私はパスですね。加藤登紀子さんが、自分が詩を作る時には普段自分で使わない言葉は使わないと言っていました。心が伝わるとは思えないからということでした。なんとなくわかる気がします。

郡山見渡す限り金魚池

奈良県の大和郡山は金魚の生産地として有名です。でも郡山と言ったら福島県の郡山の方が知られていますね。そこで始めに郡山を持って来て、最後に金魚池を使い、ああ奈良の郡山だったのかと思ってもらうことにしました。でも大和郡山が金魚で有名だと知らないと意味はないですね。それはともかく田んぼかと思った金魚池の眺めはなかなか壮観でした。

蘭鋳やゆったりしおる鉢の中

らんちゅうは確か値段も比較的高くて、動きも落ち着いていますよね。「金持ち喧嘩せず」ですかね。いやいや、らんちゅうが金を持っている訳ではないですね。でも私にはおっとりして見えました。

金魚掬いビニル袋を手でささえ

金魚掬いで獲った金魚は小さなビニール袋に入れてくれました。でも紐を持つと切れて落ちそうなので袋の下を手で押さえていた記憶があります。そんな記憶があるので間違いなく数日は家で飼ったはずですね。いややっぱりその日のうちに死んだのかも知れません。

破れない紙はないのか金魚掬い

時々やたら金魚掬いのうまいやつがいて何匹も獲ったりします。きっとコツがあるのでしょうが、私はたいてい、一匹が二匹くらいで紙がボロボロになりました。

金魚鉢

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