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ジャニーズ問題 本丸ザ少年倶楽部

とうとう「ザ少年倶楽部」に関わる事件が表に出て来ました。ほぼジャニーズジュニアしか出ないNHKの音楽バラエティ番組ですが、実は2000年から続く隠れた長寿番組でもあります。出演者の小さい頃から見ていればジュニアのユニット応援団になり、デビューすればグループの新たなファンクラブに入会して更に熱狂的応援を続ける、まさにジャニーズ事務所のビジネスモデルを支えたタマゴッチのような番組です。この「ザ少年倶楽部」という番組はNHK放送センターの7階にあるジャニーズ専用部屋で練習が行われていて、今回のジャニーズ事務所関連報道の中で他社番組のリハーサルにも使用されていたことが発覚しています。しかし、NHKがジャニーズ事務所との癒着の自己検証を行ったクローズアップ現代でもこの部屋のことは触れられておらず、NHKの恥部とも言える部屋でした。

しかし、昨日の7時のNHKニュースで局内のトイレでジャニー喜多川による性加害が行われていたことが報じられました。「ザ少年倶楽部」に出演したかった当時高校生の被害者がレッスンの合間にトイレ内でジャニー喜多川から被害を受けたと訴えたもので、NHKも証言映像を交えてきちんと報道していました。そして制作責任者として被害者の言葉を重く受け止め反省いるとしています。この件についてジャニーズ事務所は事実を確認出来ていないと反論しているようです。それはそうですよ。この被害者はジャニーズ事務所に入りたくて事務所に履歴書を送ったのではありません。飽くまで「ザ少年倶楽部」に出演したくてNHKのオーディションを受けに行っただけなのです。報道では局内でジャニー喜多川が性加害をしたとして場所が強調されていますが、この事件は他の案件とは次元が違います。つまりジャニーズ事務所に入所希望の若者ではなくNHKの番組出演希望者が被害にあっているのです。NHKはさらっと報道してはいますが、NHKに対する信頼がこの事件を起こした要因と言えるのです。当時の高校生には誰が出演を決定する人なのか、NHKなのかジャニーズ事務所なのか分かるはずもありません。現場でジャニー喜多川が仕切っていれば自然と彼が決定者と思ってしまいます。でも冷静に考えて見るとタレント事務所の社長がNHKの番組の出演者を決めると言うのはおかしな話です。この番組にプロデューサーやディレクターはいないのかなとNHKのホームページを見てみると「ザ少年倶楽部」の制作はNHKエンタープライズと書いてあります。しかし実際は「Crazy Tv」と言う会社が下請けをしていて番組プロデューサーもその会社の人のようです。この会社がジャニーズ事務所と話をしながら制作しているようですが、多分ジャニーズ事務所のいいなりなんでしょうね。でも番組は飽くまでNHKが放送するNHKの番組なのです。NHKと言う公共放送が一芸能事務所の為にこんなことをしていていいのでしょうか?いやいや絶対駄目ですね。即刻放送を中止スべきです。

この「ザ少年倶楽部」という番組は長寿番組にも拘わらず決まった時間帯ではなく、放送時間がBSやBS4Kと地上波の中で曜日や放送時間も含めていろいろ変わっています。多分ジャニーズ真理教の信者が一定数いるので視聴率の最低限は確保出来ても大きく伸びることはないので23年の間、NHKとジャニーズ事務所の間で色々な駆け引きがあったのではと想像してしまいます。今年ジャニーズ事務所に天下りした元NHK理事は現役時代にハワイへ招待されるなどジャニーズ事務所からいろんな便宜を受けていたようです。大河ドラマや朝ドラ、紅白歌合戦とジャニーズ事務所のタレントなしではやっていけないほどジャニーズ事務所とベッタリとなったNHK芸能部門には彼の後輩たちが一杯残っています。彼らも元理事と同じようにアメとムチで支配されていたと見て間違いないでしょう。今回の不祥事発覚にも拘わらず、NHK稲葉会長は第三者による調査は行わないようです。報道部門はいままでの鬱憤を晴らすようにジャニーズ事務所の不正を報道し始めましたが、一方、長い間甘い汁を吸って来た芸能部門は自らの闇をさらけ出すとNHK自体が持たないとばかりに日銀上がりの稲葉会長を脅しているのでしょうか?90年代不良債権を全て表に出すと金融界が持たないと悩みに悩んだに違いない日銀出身の稲葉さん、さて今NHKの会長としてやるべきことは何なのか、真価が問われています。

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