見出し画像

ピザ

今日はピザをお届けします。定番のマルゲリータを描いて見ましたが、本当に注文するなら私はマリナーラでしょうか。ニューヨークにいた頃、街頭では一切れ1ドルのピザがよく売れていました。もう10年以上前のことなのでもう物価高のニューヨークではやっていないだろうと思いましたが、なんと1ドルピザの看板を出しながら1ドル50セントで頑張っているみたいです。でも普通の店のピザは2ドルから3ドルが相場のようです。(ただし一切れは日本人が考えるよりはるかに大きいです。)

物価高と言えば最近は物価上昇のニュースをテレビでよく見かけます。その解説の中で、そもそも日本は物価が安すぎるという論調があります。確かにニューヨークでラーメンが3000円とかビッグマックのセットが1500円だと驚きますね。でもニューヨークの最低賃金は15ドル(約2000円)で、日本の最低賃金の倍以上です。それでも人が集まらず20ドル(2700円)は当たり前です。サービス業ならさらにチップも貰えます。物価の話をするなら本当は国民の購買力とセットでないといけないのです。

ところでビッグマックで各国の物価水準を示すビッグマック指数があるのを思い出しました。今年の2月の時点で日本はビッグマック一つ390円で33位、ポーランドが一つ上、グアテマラが一つ下でした。中国、韓国、タイは日本よりはるかに上位でビッグマック指数で言えば日本よりずっと物価が高いのです。アジアの人が日本に観光に来るはずですね。この点からすると確かに日本の物価は安いことになりますね。でも日本は物価が上がらなかっただけでなく、経済そのものがずっと落ち込んでいて、いつの間にか一人あたりのGDPはOECD先進国の中では最下位になっているのです。数年前からは韓国にも負けているのに日本のメディアはそんなことは一切放送しません。昔マスコミは日本はGDPが1位だ2位だと騒いていたのに、今では最下位が当たり前だと思っているのでしょうか、それとも不都合な事実は放送しないのでしょうかね。

ピザ一切れからへんな方向に行ってしまいましたが、気を取り直して俳句に参ります。

つまむピザ垂れてトマトも耐えきれず(とまと:晩夏)
ピザの烏賊口に届かずこぼれ落ち(いか:三夏)

マリナーラ烏賊がこぼれてシミ作り(いか:三夏)

せっかくのピザのトッピングが口に入る直前にぽろっと落ちてしまう、そんな経験をした方は絶対にいますよね。あれをどう詠うか?ピザの端が垂れて、トッピングが雪崩を打ちます。親父ギャグで行くか、それとも美しく表現出来るか?
京都の寺町通りには四角いピザを出すオシャレなイタリアンレストランがあります。ナイフで切ってよし、少し具を包むように手で食べてよしです。
俳句仲間から説明くさいとの意見がありました。また夏野菜より具体的なトマトがいいし、ピザの代わりにマリナーラではというアイデアもいただきました。「舌に触りて」は酷すぎるので「口に届かず」に変更です。

お留守番ビールで乾杯ピザ美味し(ビール:三夏)

お留守番でビールを飲むのは多分亭主ですね。(いや大きな子供もありかな)乾杯をする人もいないお留守番、でも宅配と思われるピザを目の前にして乾杯しているってどういうこと?しかもそのピザが美味いとは!
さてゆっくり野球でも観戦しますか!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?