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土佐の鰹一本釣り

今日の絵は土佐湾の鰹一本釣りです。鰹釣りはまさに夏にふさわしい季語ですね。鰹は堅い魚と書きますが、発音も「かたうお」がなまったものですね。春に黒潮に乗って日本にやってくる鰹は秋には南の海に戻って行きます。日本では初鰹が喜ばれますが、味の点では北の海で過ごした「戻り鰹」の方が脂が乗ってトロのように美味しいと思います。もちろん脂などいらんという方もいるでしょうし、味は人それぞれですね。

力瘤ちからこぶ光り輝く鰹釣り


筋肉もりもりの漁師さんが暑い夏に鰹の一本釣りをしている姿を想像して詠んだのですが、実際の写真を見るとたいていは防水のジャンパーを着ていますね。夏でも海の環境は人が思うより厳しいのでしょうね。でもなんとなく「ワイルドだぜ〜」と言うイメージが強いせいなのか、鰹の光りと汗で光った筋肉もりもりの腕が目に浮かんでしまいました。「光り輝く」は鰹を形容するということでご了解ください。

乱舞して船に着地や鰹釣り


テレビで見た鰹の一本釣りでは鰹がポンポンと面白いように釣れていました。重たそうな鰹が空を飛んで船の中に飛び込んで行くようでした。多分鰹の群れに遭遇した時だけの光景だと思いますが、これがあるから辞められないって感じですね。

波濤はとう切り鰹の群れへ仁王立ち


さあこれから漁場に向かうぞという漁師の姿を描きたかったのですが、やっぱり鰹船が主役になってしまいました。鰹船には必ず漁師が乗っているのでどうか想像してやってください。


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