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干す網の激しく揺れし冬の海
厳しい冬を迎えています。日本海もきっと冬ざれているのでしょうね。
冬の海を詠おうと思って描いた海です。スケッチ用の小さな紙なので細かい所は描けません。
空低し荒ぶる冬の日本海
日本海の冬の雲は雪雲と言われるくらい厚く空を覆っています。そのせいか空全体が低くなったように思えます。
低き空波高まりし冬の海
低い空と高い波の対比にして見ました。どうでしょうか?少しわざとらしいですかね。
高浜虚子のお孫さん稲畑汀子女史がこんな句を詠んでいます。
「白き波青き波間や冬の海」
白と青の対比をそのまま詠っていますが不思議とわざとらしく思えません。
でも空と海とか波ではないもう少し離れた二物衝撃(取り合わせ)はないでしょうか?
干す網の激しく揺れし冬の海
漁網なら近いけど少し離れた感じになりますね。そして網と海で韻を踏んでいます。今日はこれで行きます!
ついでに令和4年4月の5句の選択です。
海女さんの笑顔眩しき真珠採り
信楽の春や二時間待ちのバス
盆栽で持ち帰りたやこの桜
陽炎や後戻りして吠える犬
主待ち痩せゆく犬や春時雨(キエフの犬を見て)
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