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一杯の出来立てコーヒー冬支度

今日はイケメンを描いたつもりでしたが、指名手配写真のようになってしまいました。実は斎藤工さんをモデルにして描いたのですが、恥ずかしくてそうは書けません。こんな顔の人は世の中にいるとは思いますが、斎藤さんではないですね。そんな訳で題名は絵とは全く無関係の俳句で誤魔化しました。この絵からは能書きやうんちくは出るわけもないので俳句一辺倒で行きます。

今回は「冬支度」と言う季語が素敵だなと思ったのでこの季語で俳句です。まずは

珈琲で一息入れし冬支度

冬支度をして入る人がちょっと一息入れて珈琲を飲んでいる情景です。これでいいかとも思いましたが、最近は名詞に拘っているのでそのリズムで詠んでみます。

一服の熱い珈琲冬支度

名詞の効果で字を節約して「熱い」と言う情報が入りました。「一息入れし」の動詞を「一服」という名詞にしただけでなく、珈琲という名詞で句を切った為やや珈琲に重心が移りました。

考えてみると「珈琲」という言葉で「一息入れる」とか「一服」とかはなんとなく想像出来ますね。と言うことはこの言葉は省いても差し支えないかも知れません。

ドリップの出来たて珈琲冬支度

ドリップを追加しインスタントコーヒーではなく、本物の珈琲を味わっているという情報を入れました。ついでに「熱い」も「出来たて」に替えてみるとドリップは全くいらないですね。結果としてコーヒーをしつこく説明するだけになってしまいました。

初めの句は飽くまで「冬支度」がメインで珈琲は控え目でした。でも2句目は中句で切ったので何となく珈琲がメインで下句で状況と季節感を表す形になりました。そして3句目はくどいだけの句になりました。この上句「ドリップの」を何かに置き換える必要があります。

そもそも「冬支度」の季語で何を伝えたかったのでしょう。私のイメージでは雪が降り始めた北国の農家で冬の準備をしている人がちょっと疲れて一休み、大き目のマグカップでドリップコーヒー飲んでいる姿でした。ても「冬支度」の季語だけで珈琲以外の殆どのイメージは伝えることが出来るので結局、残りの部分は敢えてシンプルにして見ました。「出来たて珈琲」でもかなりの情報が伝わります。

一杯の出来立て珈琲冬支度

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