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KAAT 『スプーンフェイス・スタインバーグ』を観てきた!

1人舞台って見たことなかったので見てみようと思ってチケット取って、見てきました!
安藤玉恵さん好きだし!
いやーほんとうにめちゃ〜くちゃよかった

まず客席が良い

中央より後ろは普通の席なんだけど前方に舞台美術に合わせたかわいいクッションみたいなのがたくさん置いてあってそこで観られる!

遅めにきたけどたまたまそこに座れて
舞台と本当に近いし、そのクッションが置いてあるスペースにもスプーンフェイスが来るから、ほんと手を伸ばせば届く距離に来ることもあった。

いつもは席に座って、同じ体勢で見なきゃいけないけど、すごく自由な体勢でみられてより物語にのめり込むことができたと思う。

戯曲の内容もすごく良かった。
初めは英国の戯曲を日本語訳してるから英語っぽいというか、自然じゃないところがあって違和感があったんだけど、
しばらく聴いていると
「あ、これは戯曲の良さを最大限に出すためにあえてもっと自然な日本語にしようとしなかったんだな」っていうのがわかって、そこからは全く気にならなくなった。

あらすじとしては、癌でもう先が長くないと知らされたユダヤ人の自閉症の女の子(スプーンフェイス)の独白(どくはく)って感じなんだけど

内容的には悲しいはずなのに、スプーンフェイスはまだ幼いからこそ、そこまで死を怖がっていなくて、すごく純粋に受け止めてる。
そんなスプーンフェイスが彼女の世界の見え方みたいなのをずっと話してくれてる感じ。
彼女はユダヤ人なので、ナチスの話もでてくる…あと、神様の話もたくさん出てくる。

安藤玉恵さん、えぐい。
ずーっと話してるのにずっとセリフ聴きやすいし、全く違和感なく少女を演じてて、、、
とにかく圧巻でした。
1人しか出てきてないのに、他の何人もの登場人物が頭に浮かんだ。

演出はプロジェクションマッピングが上手く使われていて無駄がないし、物足りなさもない。

スプーンフェイスがパペットを使って話すのも良かった。

私は結構(特に杉原邦生さんの)バカでかい舞台で、舞台セットをあまり使わず空間だけ存分に使って、バカでかい音楽を流す豪快!な感じの演出が好みなんだけど、全く物足りなく感じなかった。(たまたま杉原邦生さん観にきてて、ガチガン見したキモオタ)

泣いちゃうんだけど、暗い気持ちにはならない、すごく哲学的な戯曲でした、、、!

戯曲が載ってる本も買ったので、これから読むのも楽しみ。

片桐はいりさんの回も観たいような、もう一回安藤さんで観たいような、

当日券取りに行こうかな〜

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