アンティーク着物・お襦袢の調節の仕方
こんにちは。京都西陣のkiritsuboです。
今日はちょっとした節約術として読んでください。
アンティーク着物は寸法がまちまちなので、本来ならそれぞれの寸法に合った長襦袢が必要です。しかしそんなことやってられないですよね。
そんな場合どうしたらよいか、お襦袢の寸法を簡単に合わせる方法をここで書いています。今回は2020年7月31日の着物でやってみました。
この日のコーデはこちら。
直すところは2カ所。ここを直せば大体着られます。
それは裄(ゆき)丈と袖丈です。
着る前には着物とお襦袢の背中線を合わせて裄丈の端になる袖口までを合わせてどちらが長いか見ます。
そして袖丈。上の端を合わせ、2つの寸法を見てみると…
お襦袢のほうが裄(ゆき)も袖丈も長いことがわかります。これでは大変!
袖の前からはお襦袢が出てくるし、袖の中でお襦袢がもそもそして変ですよね。
まず裄丈の対策としては、裄が短くなるように、お襦袢の袖を縫ったお襦袢を別に用意しておきます。なので、お襦袢を取り換えるだけ。細かく調節するというよりは、ちょっと短めにして縫っておいたら、多少丈の違いがあっても大丈夫ですよね。私はこんなふうにしてますよ。
拡大していくと
こんなふうに1㎝程重ねて縫っています。縫い方は何でもいいんですよ。あとでほどきやすいようにね。
袖丈の場合は着物によっていろいろなので、
縫ってしまわないほうがいいです。
事前に安全ピンで留めて短くします。
コツとしては、
合わせてみて、ほんの少しお襦袢が長くなるようにします。
なんでかというと、
お襦袢が短いと、動いている間に着物から出てくるんですよ。
見栄え上、お襦袢が袖から出てくるとカッコ悪いんです!
こんなふうに調節すると、長襦袢は秋から春用2枚、
夏の絽あるいは麻いずれかを2枚で行けます。
私は良い着物用と麻以外は全部ポリエステル製のお襦袢です。
お襦袢まで丸洗いに出してたら、お金がもたなくなります!
こんな感じで調節してみてくださいね♪
お役に立ちますように。
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