京都西陣・お気楽着物コーデ(20201016) ~緑の葉っぱの着物を秋仕様に~
こんにちは、京都西陣のkiritsuboです。まずはコーデ全体のご紹介。
コーデの詳細はあとに書いてます。
1.2020年10月16日の着物コーデ。
2.当日の天気
最高気温 22.7度、最低気温 15.8度
曇ってたけど雨は大丈夫でした。暑くもなく寒くもなく、このくらいの気温が一番いいです。
3.着物
知り合いの人が自前の着物の販売会をしたときに購入したものです。
こんなに安くていいの?!っていう価格でしたね♪
お召の着物です。もちろん正絹ですよ。まぁ超上等ではないですが、手触りもよく、織りの着物なので着るのはとっても楽です。
袖丈は1尺2寸。昔の着物は動きやすさ優先なので、今の標準の1尺3寸は少なく、2寸が主流です。もちろん平均身長も今より低いので、バランス的にこれくらいが良いのでしょう。
色柄は、濃い緑の地色に薄緑や黄色系統の色が混じっています。緑の葉っぱ模様なので、紅葉の季節以外なら帯の使い方で秋でも着られると思います。
例えばこんな帯といっしょに着てみたら…
4.帯
お値段は最後に書いてますが、ウソみたいな安さです。
着物と一緒にいただきました。完全にお商売っ気無し。ホンマに感謝感謝です!!
種類は袋名古屋帯、軽くて薄いので締めやすい!
色柄はエジプトのピラミッドに描かれているような柄です。
一般的にこういった柄は「コプト柄」と言われます。
組み合わせに困ると思われがちですが、意外に何でも合います。
今回は、柄というより、帯の「柿色」を秋っぽくするための要素として取り入れてます。
5.帯揚げ
柔らかい黄色がかったベージュ?
和の色でいうのも難しいけど、鳥の子色かな?いや、薄黄蘖(うすきはだ)のほうが近いか?まぁ見たままで行きましょか。
6.帯締
うちの商品ですが、これは私の先生に組んで頂いたものです。
先に付いているのは梵天。可愛いでしょ♪
サーモンピンクと青系のグレーが入っています。サーモンピンクなので、オレンジ系に見えますね。この帯締は使い勝手がよくて、すごくヘビロテしてます。堅いイメージの着物には使えへんのですが、カジュアル系にはなんでもよく合います。
組み方は「平唐」。
結構分厚い組み方なので、ボリュームがあります。私は分厚いのはあんまり好きではなくて、笹波組のように薄くて締めやすいのが良いのですが、これは梵天の可愛いさだけで締めてますね♪
7.下着
肌襦袢と絽の薄い長襦袢(ポリ)。
今日も絽ではない半衿をつけたお襦袢です。
お襦袢の袖は、着物に合わせて1寸詰めて着てますよ♪
調節の仕方はこちらを見てくださいね!
補正はいつものようにウエストと胸周り。
8.コーデの工夫
着物も帯も色が濃いので、全体が重くならないように、帯揚げ帯締は薄めにしました。どこか色が抜けないと私は気分が上がらないんですよ~
9.全体の感じ
ラジオのポッドキャストのところに全体の写真がありますので、よろしかったらどうぞ。随分裄丈が短いのわかります。でも気にしない(笑)
ポッドキャストは、3カ月で消えます(と聞いてるけど結構長く残ってる)。
https://radiomix.kyoto/episodes/episodes-21761/
この日のテーマは「病気に関する昔のおまじない」。
昔も今も疫病は怖いです。しかしこれはいくらなんでも効かへんやろ、
という面白いおまじないがあったのでご紹介してます。
役に立たへんかもしれんけど、昔の人の疫病に対する恐怖感が垣間見えるような気がするんですよ。
10.全部の価格は?
着物 :500円
帯 :500円
帯揚げ:約2,000円
帯締 :8,000円。
合計:約11,000円。
着物と帯がメチャメチャ安いので、全体額の4分の3が帯締代となりました。
着物着てたら、「私の着物、着てくれへん?」と声をかけてもらうことが多いです。着たくても着られない、もうほかす(捨てる)しかない、と考えている人、とっても多いです。着物をよく着るようになると、そういう方に会うチャンスが増えるんですかねぇ。「これ、どうせほかすことになるのやし、それやったら役に立ててもらえたら。」て思わはったら、着物着てる近所の方に声かけてみてください。こんな古いもん、と思わんでもええのです。昔の着物のほうが質が良いのですよ!
はい、今日はここまで。
コーデの参考になりますように。
次回の着物コーデは
前回の着物コーデは
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