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点滴とは【今日の医学 vol.8】

点滴とは、ボトルやバックに入れて吊るした補液や薬剤を、
静脈内に留置した注射針から少量ずつ投与する方法


投与経路から2種類に分かれる。


①末梢静脈路
外来で行うことが可能。腕の静脈に翼状針を刺して行う。
腕や脚などの皮下を走る静脈に留置するルート。
浸透圧の高い輸液を行うと血管炎を起こしてしまう為、
高カロリー輸液には適さない。外来でできるのは、水分の補充くらい。
点滴の中に抗生剤を入れることは可能。

②中心静脈路
通常は入院で行う。
上大静脈または下大静脈に留置するルート。
これらは体内で最も太く、血液量が多い静脈で、中心静脈と称される。
高カロリー輸液や血管炎をきたしやすい薬剤の投与に用いる。
中心静脈カテーテルは、大腿静脈、内頚静脈、鎖骨下静脈から挿入。


《点滴が効果的なケース》
・脱水(食中毒、熱中症など)に対する補液。
 →電解質溶液を静脈に直接注射
・細菌感染に対する抗生剤。
 →肺炎、扁桃炎など。めまいや吐き気などで薬の内服が難しい状態
・抗インフルエンザウイルス薬
 →製品名「ラピアクタ」

《無意味なケース》
・ウイルス感染に対しての抗生物質の点滴
・栄養補充目的の点滴
→浸透圧の限界があり、多くのカロリーを送ることができない。
・風邪に対しての解熱剤の注射
→副作用の危険性が高い
 内服薬など、他に解熱する方法があれば、用いない。
・風邪に対してのビタミン点滴
→医学的根拠なし


病状によって、点滴の投与スピードが異なるので、
クレンメで調整しなければならない。


抹消静脈カテーテルは、太さが異なるものがある。
太いカテーテルは、多くの輸液を行うことができる。


注射場所は、利き腕の逆の前腕(肘より下)


参考:

https://brain-gr.com/tokinaika_clinic/blog/pinpin-korori/effect-and-type-of-infusion/




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