愛のかたち

「本当のことが知りたい」
自分の中の自己中を見つけ愛だと思っていたものが愛ではなかった…と気づいた。
そのショックは絶望感でしかなかった。
死を想っても 私には3人の子どもも夫も在る。
少なくとも この子どもたちは、この世に生まれて僅か10歳足らずで母親を失うのか…、しかも自殺という形で…残された家族は何を味わうのか…それが私のせいだと思うと、それをしないことが私のできることだ…と思うに至った。
そこからやり直すことができるのではないかと思うようになって行った。どのくらいの時間を要したかは思い出せない。
私は間違っているのではないかと感じながらもやっていた子どもの「躾け?」のようなもの。やり直すとしたらその辺り???例えば自身がないままやっていた躾け。「5時までには帰りなさい」これは守らせるのに一苦労。
必ず怒鳴るという所に行き着く。その度に罪悪感のようなものを感じる。でも どうしたら聞いてくれるのか…。
ここからは一つ一つのルールのようなものに目を向け一つ一つ自分の中の気持ちのあり様に目を向けていった。5時になっても帰って来ない待っている間に腹が立ってくる…これは愛ではない。なぜ腹を立てるのか???ルールを守らないからだ!約束を守らないからだ!そうだ…そのルール誰が作った?世の中全体否この子達にとっては私なんじゃない?それは人間として許されないこと?いやいや私の中でほんの一瞬で消え去る気持ちは?
そう!心配なんだっ…。心配のあまり心配をさせる者に対して腹をたてているのだ!この気持ち子どもに伝えた?
伝えたことある?そんなの分かってるはず…、いやいやいや伝えるべきでしょう?伝えるべき大切な気持ちだよー!というやり取りを自分の中でしていた。
なぜか涙が止まらなかった。私が、そのやりとりで温かくなっていた。そう!そう!そう!
それが母から欲しかったもだ!!!
帰ってきた!!!「遅かったわねー、怪我でもしてないかしら?誰かに連れて行かれてないしら?心配してたー!」「ごめーん!、こんな時間だと気が付かなかったのー!」と。
そうかそうか、私もそうだった と。
私は言葉にならないくらい幸せな気持ちになっていた。これは、ニ番目の男の子9歳。
またある時、三番目の女の子4歳 一度帰ってきて玄関のドアを開け
大きな声で「お母さーん?!もう少し遊んでてもいーい?」私「もうすぐご飯だから!」「いいでしょー?もうちょっとだけ!」私「じゃー、呼んだら聞こえるくらいのとこでねー!?」「分かった!お母さん聞こえるー?(大っきな声で)聞こえるー?」何回も何回も、私「その辺にしてー!」(大声)「分かったーー!」こんな気持ちでいる自分、初めて出会うような自分…。私はキッチンで一人幸せな自分を味わっていた。
このような事を積み重ねながら子どもたちは私の変化を無意識に受け止めていたのだと思う。
その変化によってそれまで お使いを頼んでも必ず「えーっ(嫌だー)!?」と言っていた長男(11歳)に、もしかしたら行ってくれるかも?と内心恐る恐る頼んでみた。「いいよー!何をー?今日のご飯なにー?」私「マヨネーズ、ポテトサラダ作りたいのに切らしてて買いに行くとポテトが冷める時間が足りないのー!」「わかった!!」ほんっとに不思議なくらいスムーズなやり取り。
その時の(この事は死ぬまで忘れないと思う)やり直しをする前の私は頼んだことを正確に間違わない様に買ってくる…に目を向けていた。
今は書くのも愚かな思いがする。マヨネーズであれば、銘柄とサイズetc…
なので、その時は間違えて買って来ますように…と祈った。もしできることなら新しく塗り替えたい。
「ただいまー!」と元気な声が!
「これで良かったー?」「あー、本当は。。。(銘柄)
のが良かったけど、なーんでもいいのー!(やった、間違えた!!)助かった!!!ありがとー!!」ニコニコしながら、「お店の人が偉いわねー!って」と。
お店の人に感謝したい気持ちになった。と同時にこんな心地良いことを味わうチャンスも奪っていたことにも気づいた。幸せだった。思えば
私は子どもたちに「ありがとう」という言葉を言ったこともなかった。こんな時は「ありがとう、と言うのよ」と教える人だった。(沈黙)
自分の子どもたちにする自分の行動は幼い頃の自分にも与えられている…ようなそんな感じだった。愛とはありのままの相手を、自分を受け容れること…ではないかと。
本当に本当に幸せな時間を過ごし一時は死をも考えていた私が一変してこんな時を過ごしていた。
私は【裁く】権利も【許す】権利も持っていない。なぜなら間違いだらけなのだから。ただ心配し ありのままを受け容れる それだけだ。と今も思っている。(書きながら、最近は この頃の自分が少し薄れていることに気づきました。(反省)

これは私の最高の宝物!!!





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