柴田愛子「今日からしつけをやめてみた」
柴田愛子先生の「今日からしつけをやめてみた」という本を読みました。
マンガを交えて、わかりやすく書いてあるので、とても読みやすい本でした。
簡単にまとめると、2~3歳くらいの、イヤイヤ期絶頂の子供にたいして
「しつけ」は不要です。子どもの自我を認めてあげて、大きな心で見守ってあげることで、大きくなって立派な子どもにそだちますよ、という話。
これに関しては、私も大いに賛成です。
長男を初めて子育てしていたとき、これに関しては本当に悩みました。
1~3歳くらいのとき、いつも元気でやんちゃだった長男は、
・座って食べることができない、すぐに食べることに飽きて立ち歩く
・あまり食に興味がなく、たくさん食べないし、好き嫌いが多い
・スーパーで「あれ買って~」と床に寝て泣く
・滑り台を下から駆け上がる
などなど、いわゆる「いい子」ではなかったわけです。
そうすると、やはり自分でも
「このままじゃダメなんじゃないか・・・」
と悩むし、
旦那にも
「小さいうちに教えておかないと、大きくなってからできないだろ」
と言われるし
義母にも
「うちの子(旦那のこと)は、小さいときからきちんとしてて、こんなことしなかったのだけど」
みたいに言われるし・・・
と、結構悩んだわけです。
でも、色々と試行錯誤しながら子育てしていって、
2人目、3人目・・・と育てていって
今でははっきりと言えます。
小さいうちのしつけは必要ではない
このころに必要なのは、その子が思い切り発している自我を受け止めてあげることだ
だから、多少やんちゃなことをしていても、見守っているだけでいい
ということ。
友達と喧嘩したり、いわゆる悪いといわれていることをしたときに
「ごめんなさい」を強要されている光景を見かけます。
でも、このときって、本当にごめんなさいの意味を分かって言っているわけじゃなくて、
親にただ言わされているだけ、
調教されているだけ
というのがまじまじと伝わってくるのです。
いや、これって違うよな
とはっきりと自分の中で気持ちに区切りがついたのです。
子どもが、ああ本当に悪かったなぁと思えば、自分からごめんなさいを言えるようになるし
小学生になっても立ち歩きながらご飯食べるわけじゃないし
好き嫌いも徐々になくなっていくし
友達と仲良く遊んだほうがいいと思えば、どうやったらうまく遊べるだろうかと自分で考えるようになる
そのためには、小さい頃に、自由に自分の気持ちを発散させてあげること
子どもが発している自我を受け止めてあげること
自分が十分に愛されているんだということを自覚させてあげることが大事なんだと思います。
少し言葉や、人の言うことが理解できるようになってきたら、
相手や周りの人の気持ちを代弁してあげるといいと思います。
「こんなことしたら、お友達悲しんでたよ」
「ごはんも残さず食べてくれたら嬉しいね」
「大きな声出したら周りの人が寝れなくなっちゃうね」
など。それだけで、自分ではっと気づくことがあるのです。
ただ、このご時世、周りの目が厳しいですよね・・・
「この親、子どもが泣いてるのに何もしないなんて」
「ちゃんとしつけしろ!」
なんて思われるの、嫌ですものね。。。
だから、最近は私も若いお母さん達にこう言っているのです。
周りに人がいるときは、口でだけかるーく注意しとけばいいのよ。
子どもに向けてじゃなく、周りの目に向けて。
「やめなさいよー」
「だめよー」
「もう、言うこと聞かなくて困ったわぁ」
という具合に。
私の5人の子育ての経験から、この件については
本当にはっきりと言えます。
小さい子どもにしつけは必要ない
うちの5人の子ども達は、今ではちゃんと常識もあるし、
変なこともしないし、どちらかというとちゃんとした子に育っていると思います。
もし、子どものしつけについて悩んでいる方がいたら、是非読んでいただきたいと思った1冊でした。
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