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性の概念が崩壊してしまったあの頃

幼き頃、あるアニメをみていて自分の性別が
よくわからなくなったことがあった。

それは『らんま1/2』である。

1話目から衝撃だった。

入浴シーンがあり、おっぱいがぽろんと描かれている。

鼻息が荒くなって、ドキドキしていた。

同性の裸体に、なぜこんなに興奮しているのだろう。

私の中に少年が存在していた。

もしも、私におちんちんがついているのであれば、
確実に反応していただろう。

『らんま』の入浴シーンがきっかけとなり、
いつのまにか私は『女らんま』にとりこになっていた。

『女らんま』が格闘している姿も好きだが、
女の子の格好をしている姿には特に萌えてしまう。

『女らんま』がバニーガールの格好をしているシーンは
鼻血ものだ。

テレビにかじりついて見ている私自身は、
女の子ではなかった。

少年だったのだろうか。

外見も中身も女の子がバニーガールの格好を
していても興奮はしていなかったと思う。

らんまの正体は「男」である点が肝なのだ。

中身が男の子、外見が女の子のキャラクターに
私は興奮しているのだ。

なんだろう、この感覚は。

性の概念が崩壊していた。

昔放送されていた『放課後』というドラマをみた時も
同じような感覚だった。

『観月ありさ』と『石田一成』の体が入れ替わる話だ。

あのドラマも大好きで、レンタルビデオショップで
よく借りて見ていた。

その度に性の感覚が混乱していた。

今でもこの感覚は私の中にある。

『女らんま』を見るたびに興奮している。

この時の私は、男なのだろうか、女なのだろうか。



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