ネイルもしない
幼き頃、母親のマニキュアをこっそり使っていた。
おしゃれに憧れていたというよりも、塗る作業が好きだったような感覚。
塗り絵を楽しんでいるような。
自分の爪では満足せず、父親が昼寝している間にこっそり父親の爪にも塗ったことがある。
塗る行為が好きなだけ。
大人になった今、自分の爪にマニキュアが施されているのを見ると、気持ち悪く感じるようになった。
そもそも爪の形にコンプレックスがある。
右の中指の第一関節には、ボコっと大きなペンだこがある。
ペンだこがある指に、マニキュアは似合わない。
マニキュアを塗るなんておこがましい。
アクセサリーをつけない理由にも書いたが、基本的におこがましいから、という理由がある。
マニキュアを塗っていい人は、爪の形がきれいで指もすらっと細くきれいな人。
自分にはマニキュアを塗る資格はない。
マニキュアを施している自分を想像すると気持ち悪い。
そんな小さい爪にマニキュア塗るんだ?
周りからそう思われるに違いない。
失笑されるに違いない。
つけ爪に関してはまた別の理由でつけない。
つけたこともなければ、つけようと思ったこともない。
人様がつけている分には何とも思わない。
いや思う部分はある。
髪の毛洗いにくそう、スマホつかいにくそう、タイピングしにくそう・・・
生活に支障をきたすとしか思えない。
おしゃれうんぬんよりも、健全な生活を営みたい。
つけ爪=ストレス。
おこがましい、の前にストレスの対象としてとらえている。
爪は素の爪がいい。
それが一番自然で、自分には似合っている。
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