何事も都合のいいようにとらえる
布団を干そうと、ベランダの窓を開けた。
手すりには鳥のフンがべったりとついている。
最初にこみあげてきたのは不快感。
だが、数秒後にはその鳥のフンに意味づけをしている自分に気づく。
これにはきっとなにか意味があるんじゃないかと。
昨年の夏、道を歩いていると鳥のフンが頭上に落ちてきたことがあった。
日傘をさしていたので、それがなかったら自分の頭に直撃していたことだろう。
鳥のフンが自分の身にふりかかってきたのは人生で初めてかもしれない。
そんなまれなことが起きるなんて、なにかいいことが起こるんじゃないか。
雨上がりの空にかかった虹を見たときのように、きっとハッピーなことが起きるんじゃないか。
そんな感覚。
思わず、鳥のフンの意味をネットで検索してみた。
鳥のフン、スペース、ベランダ。
成功やいい知らせが家に舞い込む前触れ、とある。
やはりそうだ。
いいことがおきる前兆なのだそう。
やはり、今年は一味違うと予感していたのは間違いではなさそうだ。
春はもうすぐそこまで、きているらしい。
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