厳しすぎん…?

こんばんは、本日もnote書いていきたいと思います。

本日は、#忘れられない先生ということで、私が中学生の時に出会ったドン引きするぐらい厳しかった先生について話していきたいと思います。

私は、中学生の時、ハンドボール部に所属していました。

と言っても、はじめは全然強くなかったです。

なぜなら、私たちのチームは、ハンドボールはおろか、もともと運動なんてほとんどしたことない部員が大半で、しかも私が入った時は3年生の部員が4人のみ、私たちの代は恵まれたことに結構入って、それでもぎりぎり1チーム組めるか…?といった人数でした。

しかし、先生が鬼のように厳しく、ほとんど休みもなく練習したおかげで、3年生の時には、全国大会に出れるようになりました。(我が県のハンドボール人口が少なすぎて3回戦ぐらい勝てば全国だったというだけですが…)

私のハンドボール部に関しては思い出も、エピソードもそれなりにあるので、またの機会に書きたいと思うのですが、なにを隠そう、#忘れられない先生というのは私の顧問のことではないのです。いや、私の顧問も相当忘れられないけど、付き合いが長いのもありますからね。

それよりも、一発のインパクトで私の脳に焼き付いた先生を紹介します。

ある大会で、私のチームは前の試合で勝ち、他の試合を見学していました。見ているコートでは、いわゆる全国出場の常連校が試合をしており、点差は20点、まだ前半だというのに。(ハンドボールは1ゴール1点なので、相当な差です)

こういう試合を見るのは正直気が進まないです。なぜなら、大半のチームは勝っていても負けていてもお通夜ムードだからです。そりゃ、ボコす方もボコられる方もいい気はしませんからね。
それでも、常連校側は結構気合が入っていたと思います。相手が弱いからと言って手を抜くのは失礼だと私も思いますからね。負けている方も、1点でも取ろう必死でした。そういう意味では、あの試合はどちらも気の抜けた感じではなかったと思います。

しかし、ここで事件が起きます。
ハンドボールは、バスケのように高速で攻守が入れ替わるスポーツなので速攻という、キーパーがゴールを守った直後のカウンターがあります。
正直、この速攻は、キーパーの跳ね返した方向や、選手の位置によって絶対防げない形になることがあります。プロならさておき、私たち中学生ではそういったことが起こりえたのです。
そう、その奇跡ともいえる形が発生して、1点も取れず負けていた側に得点が入ったのです。
会場は盛り上がりました。30近い点差があり、勝てないことは明らかなのですが、スポーツマンシップと言いますか、負けている側が1得点したら盛り上がるのがスポーツです。
私たちもおお、と思った矢先に前半が終わり、15分の休憩になりました。

すると、勝っている側の顧問の先生が自分たち側のコートを使ってダッシュをさせ始めたのです。
私たちは「????????」となっていました。いや、君たち勝ってる方だよね?なんで罰で走るやつやってるん????
そして、ダッシュが終わると、顧問の先生が、相手のチームのベンチに行き

「気の抜けたプレーをさせてしまい申し訳ありません。前後半の間で、気合を入れなおしましたので、どうか、後半も全力で答えていただけませんでしょうか。」

こう言っていたのです。いや、わけがわからん。当時はそう思いました。

その試合は、それを聞いた側も、気合を入れなおされた方も白熱し、はたから見てとても良い試合だったと思います。

そして、試合の後に私のチームの顧問がその先生と話しているタイミングでどうしても気になった私は、「すみません…なんで、さっきの試合、相手チームに申し訳ないなんて言いに行ったんですか?」と聞きに行ったら

「君には、さっきの私たちのチームの試合どう見えた?」と聞かれ、
「私は…普通に強かったなって…」と言ったら。

「そう、ただ強い、勝ってるだけだった。気持なんか全然こもってなかったね、休憩の時に何を思って試合をしているかって聞いたら。誰も答えられなかった、だから、気合を入れなおしたし、必死に試合をしてくれていた相手チームに謝罪をしに行ったんだよ」

あぁ…すっげぇ、こりゃあのチーム強いわけだわ。

後にも先にも一回会って、話しただけで、背筋に寒気が走るくらいすごいと思った先生はあの人だけでした。

以上、私の忘れられない先生でした。

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