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現在なう日記 012

ゼミの後輩たちが「ふれる社会学」という本を出した話の続き。


私は社会学を(そんなに真面目にではないせよ、そして大半のことは記憶から消えてしまったとはいえ)学んで良かったと思っている。

進路を決めた当時、私はモテないことで悩んでいた。
いや、特に付き合いたい相手がいるでもないのに悩むのもおかしな話なのだが、女性らしくて可愛らしくて優しい級友たちを見ては一生ああはなれまい…とひとり凹んでいた。そしてクソ田舎(当時の意見です)からどうにかして出たいと思いながらも自分の学力で行ける都会の大学は私立しかなく、その莫大な学費と生活費に慄いていた。…結局奨学金借りるからと無理やり家を出たわけですが。

それやこれやの辛さの答えを私は社会の中に求めたのだった。そしてその受け皿が社会学だと思ったのだ。

今思うと色々突っ込みどころがありまくる。
ありまくるのだが、社会学のおかげで私は私の苦しさの一部は世の中が規定する何かに縛られているからであると気づくことができたし、残りの部分に関しては世の中のせいでもなさそうだな、ということにも気づいた。そして変えられないと思い込んでいた世の中というのは変えられない訳ではないし、それは大きくてすごいことをするだけが方法ではないと知った。

つづく




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