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「デザイン?どんなもんだい!」に参加したメモ

DMM.com LaboデザイナーのKirinです。
これは、先日すこし話させてもらったイベントを参加者の方がnoteでまとめてくださっている事例を受け、そういうのやってみよう、というおためしメモです。
※もっと雑なメモ全文は社内Conflenceに置いてあるので、もしもDMMの人がいたらそちらもどうぞ。


「デザイン?どんなもんだい!」

おなじみ「MdNデザイナーズファイル」の2018年版刊行トークイベントです。本商品をフラゲできる&豪華登壇者ということもあり、満員御礼のようでした。

登壇者
カイシトモヤ × 小杉幸一 × 高田唯 × 筒井美希

カイシトモヤさん
株式会社ルームコンポジット代表取締役。アートディレクター。
小杉幸一さん
株式会社博報堂クリエイティブディレクター/アートディレクター。
髙田 唯さん
グラフィックデザイナー/アートディレクター。株式会社Allright取締役。
筒井美希さん
(株)アレフ・ゼロ(現・コンセント)アートディレクター/デザイナー。

登壇はクイズ形式で、5つの問題に4人が答えていくもの。一番納得度が高い回答が正解(?)。 ◯×札とボードが手元に支給されていました。

Qは以下の5つ。

Q1. AIによってデザインの仕事は置き換え可能か? ◯か×か。
Q2. 私のプレゼンは「◯◯だ。」その特徴を一言で表しなさい。
Q3. 見積りやお金に関することは私は得意である。 ◯か×か。
Q4. スペックワークの存在はありかなしか? ◯か×か。
Q5.やりたい仕事をするために努力してきたことを教えてください。


もんだい!スタート

Q1. AIによってデザインの仕事は置き換え可能か? ◯か×か。

AIや機械学習、Deep Learningによる効率化が活発だが、デザイナーの仕事も取って代わるのか?という問い。

A. ×(できない)。

・Adobeなどデザインツールの発達によって、デザイナーがしなくていいことが増えてきている。
・デザインを体系化できない分野や、どうでもいい、無駄、非合理なことは難しいかも。「アイデアの神様が降りてきた」的な発想の作品など…。
・アイデアやアウトプットを出せるまでにはなっても、「決めること」はAIにはできないのでは。

様々な意見が出ていましたが会場の結論は「できない」。AIができるのは「体系化されたこと」「アイデアを出すこと」の範囲がメインで、逆にAIに任せる分のスペースでデザイナーは違った働き方ができるかも。「デザイナーの領域広くなりすぎ」話とも結びつきそうな話題でした。


Q2. 私のプレゼンは「◯◯だ。」その特徴を一言で表しなさい。

それぞれがプレゼンに対してどのような思いを抱いているのか、を中心に話が進みました。

A. 人次第だ。

・カイシさん:「プレゼント」だ。
・髙田さん:「人次第」だ。
・小杉さん:「プロセス」だ。
・筒井さん:「翻訳」だ。

「一球入魂!」派と「対話しながら提案」派の意見が交差する掛け合いがおもしろい問いでした。

小杉さんの「かっこつけてもうまくいかないから、やってきたことを素直に話す」という意見に深く頷きつつ、カイシさんの「「すっごい良い案もってくるんで!」って言っちゃう」発言には会場がどよめいていました。たしかに、マイナスにはならなさそう…。


Q3. 見積りやお金に関することは私は得意である。 ◯か×か。

クリエイティブに携わる人のお金との関わり方について。

A. 引き分け。

・予算によってクリエイティブに変化はある? →ない。ないから、お金の話は苦手…。
・予算を知ってしまうことで、発想は妨げられる? →妨げられないが、オーバーする際はその旨も伝える。
・「いいデザイン、悪いデザイン」とは別の軸で、自分が社会に与えた付加価値を認めてもらえる指標になる。

それぞれ関わり方に違いはあったものの「クオリティを左右するものではない」というところが概ね一致していました。


Q4. スペックワークの存在はありかなしか? ◯か×か。

無償のコンペに関する問い。無償でアイデアを出すことって、わたしたちにとって何になるんだろう。

A. ほとんど×(なし)。

・お金を出すと「うちが買ったアイデア」と捉えられる場合も。「営業するいい機会」と思った方が良いかも。
・金銭と、金銭以外の価値も考えて、受ける受けないの判断をすべき。
・目標の見えていない企業の安直な解決策になっている可能性。

「わかる…」と胸の痛い話が多く、たとえインハウスでコンペが少なくとも心に留めておきたい。たまに読み返そう。


Q5.やりたい仕事をするために努力してきたことを教えてください。

A. 自分に聞いて、断らないで、言う。

・カイシさん:ジャブ(周りに言って、ジャブし続ける)
・小杉さん:断らない(何をやりたいか、の軸探しとしても)
・筒井さん:やりたいことを自分に聞く
・髙田さん:言う

筒井さんの「人は、やりたいことを貫くタイプと変化するタイプがある」という言葉はとても腑に落ちるのと、個人的には変化するけど根本は変わらないから、こうして四者四様なメンバーが集まれたりもするのかなと思いました。

またこの問いに関しては自分も、やりたいアピールをしていたアニメの仕事にいま携わらせてもらえているので「めっちゃシンプルだけど言うって大事‥!」と強く思います。


おわりに

登壇者のバランス、絶妙でした。四者四様、根本は似ていながらもそれぞれの「やりたいこと、やっていること」を起点に意見が分岐していておもしろかったです。

Q1では4人中3人の回答が◯だったにも関わらず、話していくうちに「×‥」となっていくところがとても興味深かったし、WEB/サービス/グラフィックなどデザイナーの区分け関係なく領域を広げていく動きが出てきていると改めて感じました。

※内容に齟齬などございましたらご指摘くださいm(_ _)m



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