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【連続投稿】2カ月で15万文字の小説を1本書く過程②【企画の立ち上げ方】

連続投稿2日目のきりんです。

今回は、企画の立ち上げ方について。

自分の作品を踏まえながら、どんなことを考えて今回の作品の企画を考えたのかを紹介したいと思います。




良い企画の条件って?

私が考える良い小説の企画の条件。ことウェブ小説に関して言えば、



1行でコンセプトを説明できること。



これに尽きます。

なぜかというと、SNSで拡散しやすいからです。


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LINEで友人に勧めるとき、「どんな話?」と聞かれたとき。

Twitterの140文字以内で拡散したいと思ったとき。

これは「〇〇な話だよ」と1行で説明できた方が、人にお勧めしやすいですよね。


「面白い小説あるよー?」
「えー、どんな話?」
「これはかつて、ラグナロクの時代に神々が争うところから始まる……」


とか言われて10分ぐらいかけてストーリーを説明されたら「えぇ……」ってなりますよね。私はなる。


ゲームとかの企画の場合、クライアントやゲーム会社に説明するときにも圧倒的に説明しやすいです。


「転生した元人間のスライムが魔物の仲間を集めて国を作る話」
(転生したらスライムだった件)
「聖杯を巡り、7人の英霊が戦いを繰り広げる話」
(Fate/stay night)
「11人の凄腕の犯罪者が集まって、厳重警備のカジノの金庫を破る話」
(オーシャンズ11)

とまあ、世間的に良作と言われている作品の9割はコンセプトを1行で説明できる。

自分の作品を1行で説明できるかどうか。

皆さんも試してみてください。

1行のコンセプトが、いかに読者にとって魅力的に思えるか

さっきの1行コンセプトについてもう少し詳しく説明していきます。

その1行のコンセプトを聞いたときに「なにそれ、面白そう!」という反応が返ってくるのがわりと理想的です。

そのために次のことを、私は心がけています。

1 造語を使わずに説明できる

「超魔道兵器イシュカリオンが、怨敵バハムートを聖伐する話」

造語×造語で考えましたが、もはやなんのこっちゃ?です。

どんな話?と聞かれたときにこんな説明をしたら「あっ、ふーん」で終わってしまうでしょう。

説明したときに、自分しかわからない、なんてことにならないようにするのが重要です。

2 読者が検索するワードを1つ入れる

小説家になろうなら、「異世界」「勇者」「魔王」「復讐」などなど。小説全体で見れば「学園」「戦争」「美少女」など、読者に好まれそうなキーワードを、コンセプトに一つ入れておきましょう。

「俺は復讐モノが読みたいんだっ!」という読者がいたときに、「復讐」というキーワードがコンセプトに入っていたら、読んでくれる可能性は高くなります。

3 その作品にしかないキーワードを入れる

さて、これはちょっとSEO的な考え方。

例えば「異世界」「勇者」という単語で検索すると、メチャクチャ数多い作品が出てくる。仮に「勇者」をテーマにした作品が1万作あるとして、その中で今から投稿しても読者に読まれる可能性は低くなってしまう。

かといって、誰も検索しないようなオリジナルの言葉を用いて作品を作ったとしても、誰も検索しないし、見つけても読んでくれないでしょう。

じゃあどうするのか?というと。


誰もが検索しそうで、実は競合性が少ないキーワードを作品に盛り込む


ということをすれば良いのではないかと。

ということで自分は「報道」というキーワードを入れてみました。


「”異世界”に転移したジャーナリストが、”報道”を武器に戦う話」

「異世界」という、検索されやすそうな単語
「報道」という、検索ニーズはありそうだけど競合が少なそうな単語。

ということでこのようにコンセプトを決めていった次第です。

コンセプトが決まれば、あとは膨らませていくのみ。


ということで、第3回は「コンセプトをいかに膨らませていくか」について書きたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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