好きのお裾分けを体感した。
洋楽ロック好きなおじさんと大スクリーン&大音響のあるシアターがある「キネマティカ」を貸し切りにしてああだこうだと言いながら音楽を聞き続ける というイベントに参加してきた。
参加した経緯だが、知り合いが参加するのが一番の理由であり、自分はこれまでロックは愚か洋楽すらも基本的に聞かず、もっぱら邦楽(特に王道J-pop)を好んでいたため、自分が参加してもいいものだろうか という慄きを感じつつ、友人のすすめや「キネマティカ」という場所の魅力に引き付けられて参加することにした。
当日、19時過ぎに晩ごはんを食べた後、併設のカフェがCLOSEになっているキネマティカに恐る恐る顔を出すと奥からギターの旋律が聞こえてくる。
そっとシアターを覗き込むと、そこには映画館にまさるとも劣らない立派なスクリーンに低音がズシンと響く大迫力のスピーカーがあり、90年代と思われる洋楽ロックのレジェンドと思われる方々が画面では歌っていた。自分を除いた参加者は3名いらっしゃり、自己紹介はせずにただただ聞いている音楽についてビール片手に語らう姿があった。
正直、自分は参加者の方のことは全く知らず、途中参加だったため自己紹介をするタイミングも見つけられず、シアターに入ったと同時に音楽を聞くことになった。しかし、前述した通り、自分はロックはおろか洋楽すら聞かないJ-pop人間のため、語ることも出来ないでいたところ、参加者の皆様が自分にオススメを紹介してくださることになった。
そこからは怒涛のロックラッシュ。頭がパンクするほどのバンドや曲をリコメンドしていただいた。ここでは紹介していただいたバンド名や曲名については割愛させていただくが、とにかく今まで自分が聞いたことのない音楽の種類だったのは間違いない。自分はロックといえば「なんか頭を振る激しいやつでしょ?」「自分はそんな激しいのはすきじゃないよ」という認識があったが、それは思い込みでしかなかった。王道と言われるロック。とにかくはげしく、世の中に対して中指を立てるロック。しっとりと歌い上げるロックなどなど、自分の中で整理できないほどの種類や系譜があることを知った。そのロックの多様性に触れ、ちょっとロックが面白いじゃないかと思っている自分に気がついた。
そして何より、ロックそのものよりも「ロックってめっちゃいいんだぜ!」と語ってくださる方の表情が本当に素敵で、なんて豊かなのだろうとと味わい深かった。
自分の幸せとは何か?とふと考えることがあるが、いままで【人との関係性が滑らかである】と定義していたけれど、【人から好きをお裾分けしてもらう】も入ってきそうだなと。
もしそうだと仮定した場合、【好きをお裾分けしたくなる仕組み】を作ることができたらどうだろうか。その中で自分が生きることができたらどうだろうか。考えると自分の人生がより豊かに感じられる未来が見える。
まずは、【水産】にテーマを置いて好きのお裾分けをしあえる関係性を築いていきたいと思った。
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