クレヨンしんちゃんの映画が良すぎた

どうも、noteのきりまるです。
僕ね、幼いころからクレヨンしんちゃんが大好きでね、昔はレンタルビデオ屋の隣に住んでたもんでよくレンタルしてみてたものですわ。
クレしんに影響され過ぎて僕も兄も昔から両親のことをそれぞれ「父ちゃん・母ちゃん」と呼んでいました。2人も子供いて1回も「パパ・ママ」って呼んでもらったことないのかわいそうかも。
それはさておきみなさんは今年のクレヨンしんちゃんの映画は見ましたか?

画像1

ちょっと本当に良すぎたんでぜひ見に行ってほしいです。2作品前の新婚旅行ハリケーンもかなり良かったんですけど、それとは違うベクトルで良かった。新婚旅行ハリケーンは家族の絆、今作は友達との絆といったところでしょうか。前作のラクガキングダムも良かったけどね。スクリーンで動くぶりぶりざえもん見られて幸せでした。近年の映画はいい感じですね。
それにしても今作は圧倒的に良かった。めちゃくちゃ泣いた。
ネタバレしつつかなりまとまりきってない文章で振り返ります。
純粋に見たい人は読まないでだし、まずはこれ読む前に純粋に見て欲しいな。

あらすじ
人気長寿アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版29作目。シリーズで初めて学園ミステリーの要素を取り入れ、しんのすけたちが体験入学で訪れたエリート学校で、謎の怪事件に巻き込まれていく姿を描く。風間くんの誘いで全寮制の超エリート校「私立天下統一カスカベ学園」(通称:天カス学園)に1週間、体験入学することになったしんのすけたち。体験入学で良い成績を収めれば正式に入学できると聞いた風間くんは、みんなで一緒に天カス学園に入学することを夢見る。しかし、その風間くんが、お尻に奇妙な噛み跡をつけられた姿で倒れているところを発見される事件が発生。さらには、カスカベ防衛隊で一番のエリートのはずの風間くんが、目を覚ますとおバカになっていた。この事件を解決するため、しんのすけたちは、天カス学園の落ちこぼれ生徒会長・阿月チシオとともに「カスカベ探偵倶楽部」を結成。学園内に残されたメッセージと目撃証言から容疑者が浮かび上がるが……。監督は「クレヨンしんちゃん」のテレビシリーズや劇場版を多数手がける高橋渉。脚本も同じく「クレヨンしんちゃん」シリーズに多く関わる、うえのきみこ。(映画.comより引用)

良かった点
・ミステリー
一応、今作は初の本格(風)ミステリーと銘打っていたのだが思っていたよりもきちんとミステリーだった。事件の内容自体は「ケツを噛まれてバカになる」というめちゃくちゃクレしん感万歳なのに、次々と犯人候補が上がり、全員にきちんと怪しい要素がありミステリーとしての完成度は高かったと感じた。実は全然違う全く知らない人が犯人でしたーみたいなギャグに逃げるのではなく、きちんと候補の中から犯人が現れたのも良かったのではないだろうか。伏線の貼り方も大きな違和感なく、犯人に導くまでもしっかりとクレしんっぽさを残した推理やトリックで「クレしん」と「ミステリー」の両立が凄くバランスも良かった。

・キャラ
映画オリジナルキャラがしっかりと立っていて、余計なやつがいないというか(いるとしたらフワちゃんくらい)それぞれがメインを張った話ができるくらいに良かった。弱いものに手を指し伸ばす番長とか、人間嫌いで動物と常に過ごす女の子とか、学園内で堂々と化粧やファッションを楽しむギャルとか。是非見て欲しい。
それに加えていつものみんなのキャラも良くたってた。
しんのすけ:いつも通りふざけはするが、今回は珍しくちゃんと怒って風間くんと絶交にまで及んだ。怒った理由がみさえのことをバカにされたからなのもめちゃくちゃ良かった。映画で良くみられる熱い部分も例年と比較してかなり出ていて良かった。
風間くん:今回は風間くんメインですからね。今までで最も風間くんの心情が掘り下げられてます。風間くんにめちゃくちゃ泣かされました。
それに加えて、風間くんがおかしくなるシーンもめちゃくちゃ良かった。普段見れないトオルちゃんたくさん見られました。
ネネちゃん:ネネちゃん今作かなり頑張ってます。事件解決に向けて他のみんなよりもたくさん考えて動いてくれました。髪をおろしてるネネちゃん可愛かった。
マサオくん:今作のマサオくんはめっっっちゃくちゃ良い。久しぶりに映画のマサオくんだ!って感じました。オトナ帝国でバスを運転した時のようなお調子者の部分がたくさん見られます。最高でした。
ボーちゃん:ボーちゃん良かったなあ。今作のボーちゃん、恋愛します。ボーちゃんの人間味をめちゃくちゃ感じられる作品でした。
今作はみんながそれぞれがバラバラな動きをすることが多々あったものの、ひとつの目的に対しては一致団結するかすかべ防衛隊らしさがよく感じられました。
野原一家:残念ながら話にほとんど関わってきません。でも本当に僅かなシーンでも野原一家の良さがかなり出ていました。体験入学に行く車に乗る前にしんのすけを長く抱きしめるみさえ。しんのすけがいない間ひたすら悲しむみさえ。ついついしんのすけの分のコロッケも買ってしまおうとするみさえ。会いたすぎてたわしに頬ずりするみさえ。きちんと母親なみさえを実感できます。ひろしとみさえのしんのすけに対しての気持ちが良かった。到底勝ち目のないであろう勝負に挑むしんのすけに対してのひろしの「頑張っている人を笑うやつはハゲワシに頭つつかれてほんとにハゲになればいい」めちゃくちゃ名言だろコレ。

・青春
なんといっても今作は青春要素が良かった。しんのすけたちや映画オリジナルキャラそれぞれがそれぞれの青春をおくる。青春って言葉って曖昧で何をもって青春なのかわからないですけど、たぶんそれで良いんだなって思わせてくれました。勉強・運動・芸術・恋愛・友情・その他諸々、青春ってなんでも良いんだなって。
その青春とミステリーが同時並行で行われ、ミステリーが完全に解決したところで一気に青春が押し寄せてきます。最後の青春のラッシュが本当に半端ない。めちゃくちゃ泣きました。

・風間くんとの友情
なんといっても(2回目)今作は風間くんです。
今作は特にしんのすけと風間くんの友情にフォーカスしています。
絶交した直後でもしんのすけは風間くんがいなくなったら探してしまったり、おかしくなった風間くんの為に行動したり友情はそんな簡単に途切れるものではないんですね。
体験入学で良い成績を残すことを誰よりも気にしていた風間くんだが、それにはみんなで一緒に入学したいからというきちんとした理由があった。幼稚園の間は一緒にいられるがいつまで一緒にいられるかわからない。いつまでもみんなと一緒にいたい風間くんはその為エリートでいることにこだわって頑張ってたんですね。風間くんが体験入学を申し込むにあたって書いた手紙が本当に泣けた。他の4人はそれぞれがエリートだという内容の物だった。
やはり特に良かったのはしんのすけに対して「心がエリート」だと言い切ったところ。原作にもそんな話がありましたがこれは泣かせに来てますね。いや、泣くよ。何度でも言うが是非見て欲しい。

・終盤のマラソン
最後に風間くんvs他のみんな でマラソンをします。
このマラソンがまあ良かった。
自分たちの未来に向かって走り続ける姿はオトナ帝国味を感じざるを得ない。オトナ帝国では家族が助けてくれましたが今回は風間くん以外のかすかべ防衛隊や映画のキャラのみんなが助けてくれます。終盤で走る映画はケッ作。ヘンダーランドもね。

・作画
映画はやはり作画が良いですね。終盤のマラソンも良かったけど、しんのすけと風間くんが少しやり合うシーンがあってあそこめちゃくちゃ良かったなー

・トピック
「青春×ミステリー」という大きなものの中に、AIの暴走や、コンプレックスとの向き合い方、恋が行き過ぎてしまったが故の行動など要所要所のトピックが良かった。現代社会の問題とも良くマッチしている。
特に良かったシーンが、走ると物凄い顔になってしまうというコンプレックスで陸上をやめてしまった子が終盤のマラソンで一緒に走ってくれた際の「変な顔になってるでしょ」に対してのしんのすけの「変な顔じゃないゾ!頑張ってる顔だゾ!」というセリフ。今作でトップクラスの名セリフでした。
他にもAIに関することでいうと、人間の先生が本当は教えてはいけない先ほど話した風間くんの手紙をみんなに教える際に「先生は人間だから間違ったことをしてしまう」と言ったり、恋が行き過ぎて誤った行動をしてしまった人に対してネネちゃんが「やらかすのも青春だ」と言ったり、失敗したり間違った行動をしてしまったりしても一生懸命生きている姿を肯定してくれるようなシーンが多々ありました。

覚えてる限りだとそんな所ですかね。
続いて数少ないですが

うーんと思ってしまった点
・野原一家の出番が少ない
これはマジで仕方ないのですが、話に野原一家が関わってこない映画がかなり久しぶりなもので新鮮に感じつつ何か物足りないと思ってしまったのも事実です。
でも野原一家が関わってたら趣旨とずれるしたぶんここまで感動できてないだろうからこれは出番少なくて良かったんだと思う。

・終わり方
終わり方がかなり雑だった。でも全体で2時間ほどあったので終わり方を丁寧にやってる時間がなかったのかもしれない。にしてもちょっと雑だったかな。急に終わっちゃったし。
でもエンディングのイラストで捕捉されてたのが良かった。
映画のみのキャラが今後どうしたのかや、かすかべ防衛隊の友情などめちゃくちゃ良かった。
きっとこれもちゃんとお話にするよりエンディングのイラストで捕捉するくらいが良かったんだと思う。

つまりうーんと思ってしまった点 無しです!!!!!!!!!!!!!!

長々と失礼しました。かなりまとまりきってないですが、とにかく良かったんで見に行って欲しいです。
クレしんの映画は来年で30作品目です。来年は忍者についてだそうだ。大丈夫かしら!まあ楽しみだ!
クレしんサイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(`・ω・´)b

bye(^-^)!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?