○○とは限らない
およそ、人の悩みや苦しみの原因は「思いどおりならないことを、思いどおりにしたい」という欲求が満たされないことから生じます。
以前なら、仕方ないこととして諦めて、心が騒ぐこともなかったことが、時代の流れとともに、対処可能なことに変化してきて、心を惑わすことがあります。
一例を挙げますと、30年前なら、外出している人に連絡を取ることは、通常できないことでしたが、携帯電話の普及とともに、いつでも連絡がとれて当たり前の時代になってきました。
便利になったのは確かですが、相手が携帯に出なかったり、着信や留守電に気づかなくて、すぐに返信がなかったときは、「何やってんだ!」といらつきます。
このようなイライラや怒りが湧いてきたときは、あなたの心を縛って小さくしている張本人に気づくチャンス!。その張本人は、自らが握りしめている「価値観」ですね。
「価値観」というのは、「○○は、こうあるべきだ」「○○しなければならない」「○○するのが常識」「○○のほうが正しい」「○○は絶対ダメだ」「○○するのが当たり前」というような考え方のこと(これらが強くなったものが「信念」)。
こうした価値観を強く握りしめていることに気づいたら、それを淡くしてみる。言い換えれば「何ごとも決めつけてしまわない」ことをお勧めします。
そのためには、「○○とは限らない」という視点を忘れないことです。「○○のほうがいいとは限らない」「○○が不幸だとは限らない」「○○が常識だとは限らない」…。
イライラしたとき、ストレスを感じたとき、この観点から世の中を眺める機会にしてみましょう。
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