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へたにいじくり回さない

 先日、タイトルに惹かれ買ったのが「人生をいじくり回してはいけない」(日本図書センター)という水木しげるさんの本。水木さんは、ご存じ「ゲゲゲの鬼太郎」「カッパの三平」などの妖怪漫画の作者。NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」は、水木さん夫婦の愛情を描いたドラマですね。
 その本に、こんな一節があり、印象に残りましたので以下に引用します。
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  好きなことに情熱を注いで、人生を生き切ること。うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。そんな時に、あたふた騒がないほうがいい。幸福だの不幸だのいちいち口に出さないほうがいい。
 人生にはいろんなことが起こって当たり前。それらに一喜一憂するのではなく、放っておくことです。
 人生をへたにいじくり回したところで、何の解決にもなりません。起きてしまった不幸は、もうどうしようもない。ならば自然の流れに身を委ねてしまったほうがいい。しょせん人間の力ではどうしようもないこともあるものです。
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 読まれていかがでしょうか?
 「へたにいじくり回さない」というのは、人間関係にも病気治療にも当てはまります。人間関係をよくしようと自分の本心を抑えて笑顔を繕ったり、心にもないお愛想を言ったりして頑張っても、真の人間関係が築けるとも思えません。若干の努力は必要でしょうが、ストレスが貯まるような辛抱はやめたほうがいいでしょう。
 ありのままの自分で振る舞って、親しくなれたらそれでよし。受け入れられなかったら「そういうご縁だった」と諦めてはいかがでしょうか。

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