実はすごい乳液

美容液ときて、次は乳液です。

乳液は、今の美容の世界で、どうもフィーチャーされにくいというか、正直「お地味」な存在だと思います。キャッチーなのはアルビオンの先行乳液くらいでしょうか。

しかしながら、「乳液、べつになくてもいい説」を唱えている人に伝えたいのですが、多くの人が憧れる“もちもちして柔らかそうで、透明感があって発光するような輝きがある明るい肌“は、実は乳液がないと作れません。目を引くほど、触りたくなるような美肌の人に限って、乳液を使っている率が非常に高い。乳液は、水と油分がちょうどいいバランス、肌の水と脂のバランスに近い形でブレンドされていて、乳化されています。化粧水やクリーム、美容液との違いは、肌をやわらかく整える効果。質感が変わります。肌がふかふかしてトーンアップするので、使っていない人はぜひ試してみて欲しいです。

よく聞かれるのが、乳液とクリームの違いというか、「どちらかでいいの?」という問題。メーカーによって設計が異なるので一概には言えませんが、美容関係のベテランの方は「どっちかでOK」と言っていました。あるメーカーさんは、「乳液とクリームの違いは明確な定義がなく、含有されている油分の寡多や最終的なテクスチャーで決めている」とのこと。メーカーによって、乳液orクリームにするか、乳液とクリームを重ね付けするかはまちまち。「揺るぎない正解」はないようです。機能的にはどちらも「フタをする」効果があるので、どちらかは必ず使ったほうがよいです。より乾燥が気になる人は油分が多いクリーム、さっぱりがお好みだったり、若かったり、オイリーな部分がある人は乳液がおすすめ。超乾燥肌の人は重ね使いも良いでしょう。

独特な使い方が特徴の「先行乳液」は、基本的にはアルビオンとコスメデコルテの考え方。洗顔後すぐに乳液を先につけます。肌表面の角質を柔らかくし、キメを整えて、あとから塗る化粧水を引き込む効果などがあるみたいです。これらは基本、コットン使いを推奨されています。理由は、角質ケアも兼ねているからです。乳液で柔らかくなった角質を、コットンでやさし〜くオフするイメージ。スペシャルケアで角質をとるのではなく、毎日少しずつ角質をとるという方針なんですね。昨今はクレイやスクラブ、ピーリングや酵素洗顔など角質ケアがブームですが、このふたつのブランドについては、毎日の洗顔やクレンジング+コットンでの乳液ふきとりによって角質ケアをしているので、基本のステップにスペシャルな落とし物はあまり入れないイメージがあります。(入れちゃったら、やりすぎになってしまう)なので、先行乳液をコットンで使っている人は、毎日十分に角質ケアをしていることになるので、他社の角質ケアや強い洗顔等々をやたらと加えない方がいい、ということです。

最後に、せっかくなのでいい乳液をリストアップしてみます。

SK-Ⅱ スキンパワーエアリー(一個前の世代が一番好きでしたが、やっぱり乳液の中では一番好きかもしれない。とにかく軽やかすぎる)
POLA B.A ミルクフォーム(”乳液がフィーチャーされない”ということで、主役級の乳液を作ったそうです。たるみケア。感激!)
エリクシールホワイトの乳液の1(どの質感でも効果は同じなので私は1のさっぱりを選びます)
イハダ 薬用エマルジョン(肌に変調があった時のために長らく欠かさず常備)
ベネフィーク ドゥースエマルジョン(透明乳液。乳液が苦手、ベタつきが苦手な人にはいつもこれを勧めています。開発に苦労したと聞きました)
ラロッシュポゼ UVイデアXL (これ、乳液です。乳液と下地と日焼け止めが一本で終わるので、究極をいうと化粧水の後これを塗ればOK。私はクリアを愛用)
エリクシールブライトニング デーケアレボリューション(人生で一番リピートした化粧品かも。10本は確実に使っている。こちらも乳液と下地と日焼け止めができ、かつ美白までできるので激務時代を支えてもらった思い出の一品)

ということで、スルーされがちな乳液のよさをぜひ見直してみてもらえると嬉しいです

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