言葉

「君は何につけても考えすぎてしまう節があるみたいだね。」

「そう？」

「ああ、僕は基本的に何も考えてないよ。」

「何も考えない？私の頭の中はいつでも思考がぐるぐる巡ってるわ。」

「ほら、ずっとそうしていたら気づかないうちに疲れてしまうよ。」

「そう…なのかしら…」

「もちろん考えることは悪いことではないけれど、大抵のことは何も考えなくても上手くいくものさ。」

「本当に？」

「まあ、上手くいかなくたって、『何とかなる』よ。」

「何とかなる…」

「そう、君がいろんなことにあれやこれやと頭を巡らさずともちゃんと地球は回るようにできてるし、気負わなくても何とかなるもんだよ。」

「そっか。ふふっ。」

「何がおかしいんだい？」

「だって、あなたがそういうと、本当に何もかも何とかなる気がしてきたんだもの。」

「それでいいんだよ、全て上手くいくし何とかなる。頭が重たくなってきたらこの言葉を思い出して。いつだって何度だってこれから先、この言葉が君を救ってくれるよ。」

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