とある日の階段坂




虫達が起き風の精霊達が踊りだす頃
長い下り坂を下っていた
高級住宅街からちょっと離れているから
周りには年月がかなり経っていると思われる
マンションや一軒家がバラバラとある
普段はこのまま降りて小川向こうの駅まで行くが、今日は天気が良く精霊達も機嫌が良かったからちょっと道をはずれ高級住宅街方面へと
くりだした。ブラブラと適当に歩いていると
あまり管理されていない細い石階段があった。雑草に混じってナガミヒナゲシが沢山咲いていた 階段の大きさも登山用の階段見たく足の大きさちょうどぐらい手作り感満載の階段だった
その階段は人が住んでいるのか分からないぐらいボロくなった二階建てのアパートと一軒家の間にあるその階段を登っていくと左側に竹林が現れ頂上へと辿り着いたそこは別の大通りだった。その大通りをちょっと下りまた道を外れてみた、周りはまた豪邸が沢山存在し正面の看板に(住人以外通り抜け禁止)と書いてあった
私は住んでる風を装いその道を通っていった
暗めの緑色の巨大な角張った家を通り過ぎた頃
階段が現れた。その階段は先程とは違い普通に整備されたちょっと長めの階段だ
そこから見る景色は駅前の小川が足元にあるように感じ遠くにはまあまあ高そうなマンションが崖に張り付いているように群がっていた
綺麗な日常系映画のワンシーンにありそうな感じだその階段を降りていき小川向こうの駅へと
向かった

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