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最終幕〜菫色の小部屋

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全ての人々が自身の感性に誠実に生きることができるよう、ショップカラーの「菫色/Mauve」に願いを込めて、2015年より文学・アート・モードを横断する展覧会を開催してきた「菫色の…
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#江口理恵

江口理恵|菫色の舞台の幕は永遠に上がる

 霧とリボンとの出会いは、2016年の秋。マリー・アントワネットのCDの制作で、光栄にもノール様にアートワークのデザインをお願いすることになり、吉祥寺で自分の家族が営むカフェにて打ち合わせを行いました。Webで拝見した完璧な美しさの世界観をもつ「ミストレス・ノール」とはどのような人物なのか…。勝手にあれこれ想像し、あれほどの美と英知の世界を追求されているからには、下手なことを言ったら怒られるのではないかと、少し緊張したのを覚えています。  でもそこに現れたのは、妖精のように