マガジンのカバー画像

影山多栄子 & 永井健一二人展《空はシトリン》

16
オンライン開催|霧とリボン企画|影山多栄子 & 永井健一二人展《空はシトリン〜宮沢賢治『春と修羅』に寄せて》|2022.7.31〜8.4|【展示アーティスト】影山多栄子(人形)/… もっと読む
運営しているクリエイター

#熊谷めぐみ

二人展《空はシトリン》|影山多栄子&永井健一|誰もが一人の

 本記事では、影山多栄子と永井健一が、宮沢賢治の詩「春と修羅」をテーマに創作した4点の作品を紹介する。  自由な想像と創造の世界。両作家の感性を具現化する力には圧倒される。それぞれの個性にふれて、賢治の詩の世界にひたりたい。  気高さの中に反骨心を秘めた挑むようなまなざし。仕立ての良い服は身分の高さと揺るがない個性を示している。作家が「春と修羅」の詩から創り出したのは、意志の強さと繊細さが同居する孤高の王子。  表情に滲む余裕は、まだ本当の意味で世界を知らない恐れ知らず

二人展《空はシトリン》|DAY 2

本記事はオンライン展覧会《空はシトリン》DAY 2の配信記録です。明日8/2は配信お休みとなります。 Text霧とリボン  酷暑が続いていますが、皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。水分補給をされながら、どうぞくれぐれもお気をつけてお暮らし下さいませ。  私たちの「観て読む」夏フェス、影山多栄子 & 永井健一 二人展DAY 2——本日も麗しのシトリン団が堂々と菫色のステージを飾りました。オンライン展覧会をお楽しみ下さいました皆様に深く感謝申し上げます。  本日最初のス

二人展《空はシトリン》|影山多栄子|穏やかな肯定

 本記事では、『春と修羅』の世界を縦横無尽に読み解きながらも、詩にとらわれすぎることなく、作家独自の視点が優しくきらめく4作品を紹介する。  どうやら丁寧に育まれた作品のひとつひとつから、また新しい物語が生まれているようだ。ちょっとだけ、覗いてみてみよう。  詩の世界からこの世に降り立ったのは、気高きナチラナトラのひいさま。二本のとがった耳と優美な羽根をもち、ふわりくるりと不思議へ誘う。  しゅっと真っ直ぐに伸びた脚もうるわしい。うっとりと浸っているうちに、夢の中に招か

二人展《空はシトリン》|DAY 4

本記事はオンライン展覧会《空はシトリン》DAY 4最終日の配信記録です。 Text霧とリボン  私たちの「観て読む」夏フェス、影山多栄子&永井健一 二人展は、本日をもって4日間の会期を無事終了致しました。  菫色のステージを鮮やかに過ったシトリン色の新しい風。お楽しみ頂けましたでしょうか。  フロントロウから、あるいは遠くからこっそりと、絵画と人形、エッセイが明滅する舞台をご高覧下さいました皆様に心より深く御礼申し上げます。皆様の静かな熱狂がここMAUVE CABINE