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魂の対話が出来た。(運命と戦う男2)

ややこしい通路を通り、集中治療室へ向かう。ご年配のご婦人と話しながら同じ場所に向かう・・・。

ここには、重症な人しか運ばれていない場所・・・それぞれの壮絶な出来事があるんだろうなと感じるけれど、それは私もだいたい似ているかな?とも思いながら、旦那ちんのベットへ。

昨日私がダウンした一日で、進展はあったようで人工呼吸は外されていて

血圧も安定し、出血は止まったようで主治医の先生と笑顔を交えるくらいに私は、前向きに受け止めた。

この戦う男は、今自分の病気と戦う為に準備に入っているんだと・・・・。

この覚醒が始まった時から、それは苦しむだろうなと。私は、帝王切開程度のオペしか受けていなくても、とんでもなく苦しんだ思い出が遠い記憶にある。

旦那ちんは、脳梗塞の時より遥かに厳しい時間を乗り越えなければならないけれど、それは生きるという宿命の壁の一枚目なんだ。

私は、旦那ちんの手を握り冷たくなった皮膚をさすった。

「大丈夫だよ、確実によくなっているよ」と伝え、心の中で旦那チンと魂の対話をしてきたのだ。

不思議なんだけど、ちゃんと対話が出来ていると私は受け止めている。

旦那ちんの顔を見た途端

グッ!グググ~~っと私のお腹が鳴った。すごい食欲を感じびっくりした。

いつもはお腹好いたマシーンの旦那ちんは絶食状態なのに、私は食べてもいいのに食べていない。そうだ、牛乳しか飲んでいなかった。

帰りのスーパーで焼きそばを買い、とにかく温めて食べた。不思議なのは、こんなに美味しいという事。味がちゃんとする・・・・。

足りない、カルシウムやミネラルなどを補うヨーグルトやわかめ、キウイまで買ってきて、冷蔵庫に並べる。

「頑張れ!旦那ちん。確実に歩んでいるよすごいよ!」

私は、元気でそしてちょっと痩せてしまったので、ご飯をちゃんと食べようと思います。卵が思いっきりあるのであれをなんとかしないと。

一日を過ごし、また明日にちょっとでも進めたらこれほど幸福な事はないんだと思いました。




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