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Graveyard Keeper 感想

「闇の牧場物語」という評判に惹かれて、黙々と墓守としての仕事と副業に勤しみエンディングまで辿り着きました。
不親切なつくりではありますが、なんとなくでまったりやっても問題なく進むので、慣れたら楽しいゲームだと思います。

〇 今回のゲーム

PC (Steam) 版 Graveyard Keeper
DLCは未購入です。


追記:DLCやりました。DLCの感想はこちらから。


どんなゲーム?

墓守として過ごしながら、金を稼いだり住民たちの手伝いをして、主人公は元の世界へ帰ることを目標として日々を過ごします。
運ばれてきた死体を埋めたり野菜を育てたり、モンスターと戦ったり料理をしたり。死体から取り出した肉を酒場の店主に売りつけて、死体をゾンビにして働かせて。そんな墓守生活を送るゲームです。

ストーリー

主人公である男性は、愛するひとの待つ家へ帰る途中、交通事故に遭ってしまいます。
目を覚ませばそこは中世のような見知らぬ土地、喋る髑髏付き。訳も分からないまま「新しい墓守」として暮らしていくこととなります。
危ないことも、人には言えないようなことにも手を染めて、主人公は愛するひとに再び会うため、帰る方法を探します。

何をするゲーム?

住民の頼みを聞き、元の世界へ帰ることが最終目標の牧場物語ライクなゲームです。
農業、釣り、クラフト、料理、ダンジョンあたりの要素が一通り詰まっていますが、季節の概念はありません。
住民との交流もほとんどないので、ストーリーを進めるための頼みごと(クエスト)以外で話しかけるのは物を買うときくらいとなります。
基本的には何をするのも自由で、クエストクリアの方法もひとつではありません。例えば魚が必要なら、もちろん釣っても手に入りますが、住民から購入しても解決できます。高額なアイテムが必要なら、もちろんせっせとお金を貯めて買うのもよいですが、裏ルートから手に入れる方法もあるかもしれません。
もちろん自由とはいえ初めはできることに限りがあります。しかし、日々を過ごすなかで得られる経験値のようなものを使い、テクノロジーを解放することでできることがどんどん増えていきます。

〇 感想

個人的にはめちゃくちゃ好み。ハマるひとはとことんハマる、良くも悪くも(闇の)お使いゲームです。
何をするのも自由…とはいうものの、常に明確な目標があり、そのためにどうする?という自由でしかない。それがいいんだよ!!!って方にはおすすめです。

よかったところ

まず、チュートリアルの少なさ。ぽーんと異世界に投げ出される感じ、これをやれって言われてもなんのこっちゃ…と手探りで進める感じ、大好きです。
雑に異世界へ投げ出されたのに常に誰かから何かをやるよう依頼されているお使いゲームです。チュートリアル嫌いのお使いゲーム好きにはぴったりでした。きみは何を言っているんだ…からの、これはあいつが欲しがっていたものじゃないか…!がたまらなくすきです。攻略の道筋が見えた瞬間の達成感が楽しい。

なにより墓守という他ゲームではなかなか見かけない要素とブラックな世界観が素敵です。
死体から得た肉を酒場の店主に売ったことはある?なかなか良い値で売れるんだよ、これが。

残念だったところ

個人的にはそこまでではないのですが、このゲームの難点は兎にも角にも大味なところです。

  • チュートリアルも碌になく、分かりやすいUIというわけでもない不親切設計

  • 牧場物語ライクな要素が詰まってはいるが、ほんとうにただ“出来る”というだけのやり込み要素のなさ

  • 住民との交流のなさを始めとした、所謂サブクエスト的な存在がない一本道シナリオ

そりゃあ主人公にしてみれば、一分一秒でも早く元の世界に戻りたいのだから要らないことをしている暇はないでしょうが、もうちょっと遊ばせてくれと思ってしまいます。
金さえあれば大体のことは解決できるという点も嫌いではないですが、ゲームなんだからもう少しやり込ませてほしい。理不尽な依頼をこなすために時間を費やしたい。

おわりに

いろいろ書いたけど個人的にはめちゃくちゃハマったし楽しかったし、ほかのゲームからでは摂取できない何かを摂取した感じでした。
何が楽しかったのかは正直よくわからないけれど、たぶん雰囲気がすごく好きでした。合いそうだな、って感じたひとには是非ともプレイしてみてほしい、素敵なゲームでした。

当記事では、Lazy Bear Gamesが権利を所有する画像を使用しています。