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手軽に繋がれる時代にあえてオフラインで人を集めること|ロゴの反響から、現在力を入れていることまで

こんばんは。Kiriです。

先月はロゴの制作秘話を中心にお話ししました。

今回はロゴの反響や、一緒にお仕事しているエシカルメディア『taneto』との出会い、5月に甲府で開催予定の映像ワークショップについてなどを、ライターさんとのインタビューを通して発信していきます。

ロゴから始まるコミュニケーション

「『いいね!』と言える仕事をしよう」という意味と、
そこにキリンのシルエットを忍び込ませたデザインにしました。

ー前回のnoteでは、ロゴの制作秘話について伺いました。その後反響はいかがでしょうか?

Kiri:名刺交換のときに、ロゴに込めた3つの意味をフックにコミュニケーションを取っています。結論から言うと、めちゃくちゃウケがいいです。

ーそうなんですね!

Kiri:名刺を渡すときの体験がすごくよく考えられているねと言われます。あとは、初見だとほとんどキリンのシルエットには気づかれないですね。

ーあれは気づかないですよね。私も最初わからなかったですし……。

Kiri:でもみんな言われてハッとするんですよね。「そう言われると、もうキリンにしか見えなくなりますよね」から「じゃあもう僕のことを知っていただいた以上忘れることはないですね」というオチに持っていってます。

あとは、ロゴに隠れたキリンに「ハッ」とするように、僕らが作る映像も一度見たら「ハッ」と感情を揺さぶるようなものでありたいことも、名刺交換の際には伝えるようにしています。

ー名刺交換のときにそこまでロゴを語れる会社さんってなかなか無いと思うので、特別な体験を提供できていますね。

Kiri:しかも反響はこれだけでは無くて。ありがたいことに、とあるクライアントさんから「どうやってそのロゴ作ったの?」と訊いていただいたんです。

「デザイナーさんにお願いしましたが、丸投げではなくて一緒に壁打ちしながら言語化して、3ヶ月かけて形にしてもらいました」と伝えました。

▼詳しくはぜひ前回のnoteを見てください!

Kiri:そのクライアントさんも自社のロゴを考えているようで、「そのデザイナーさんとKiriさんのタッグでロゴを発注できないかな?」とご相談いただきました。

具体的な話にはまだ進んでいませんが、それくらいいい反響が得られましたね。

ーロゴの作り方に興味を示していただいたのは、思わぬ反響ですね!

Kiri:ロゴは無くてもいいと思いますけど、特にクリエイティブに携わる会社であれば、名刺を渡すときからエンタメ要素や遊び心を感じ取ってもらうように設計することは大事にしたいですよね。

エシカルメディア『taneto』との出会い

tanetoさんとの取材で撮影した「愛と胃袋」さんのシグネチャーディッシュ。
八ヶ岳南麓で養殖されたマスのお料理。

Kiri:現在『taneto』という山梨を拠点としたエシカルメディアの映像を担当しています。

僕がソーシャルグッドやサステナブルに関する発信をしたところ、編集長の岩崎さんから「山梨を拠点に置いて、発信軸がそこにある人に初めて会った」とご連絡いただき、一緒にお仕事させてもらうことになりました。

ーサステナブルなどに関する発信をしている人って、そう多くないんですね。

Kiri:映像クリエイターに関わらず、そこに対して理解を深めようとする人はまだまだ少ない気がします。たとえば、SDGsが何の略なのかを即答できる人が意外と少ないように。

ーたしかに、単語だけ独り歩きしている感じがします。

Kiri:サステナブルな活動を事業の軸に置かずとも、事業をしてる人は少しでもそこに興味関心を持つことが、社会的に最低限のマナーになりつつあると思うんですよね。

あとこれは余談ですが、『taneto』の岩崎さんと一緒に取材先の人に挨拶に行ったとき、岩崎さんが「KIRINさんの名刺にあるこのロゴなんですけど……」って僕より先に取材先の人に語り出したんです(笑)

ー自ら語らずとも誰かが思わず語りたくなってしまうロゴ、とても最高ですし理想的ですね!

停滞期をインプット期に

Kiri:現在の状況だと、良くも悪くもないというか、停滞している感じがするんです。

もちろんいただいた仕事は全力でやっていますけど、「ただ淡々と1週間過ごしちゃったな」と思うことが最近あります。

ーどこか張り合いがないという感じでしょうか?

Kiri:ああ、そうですね。1週間単位で見ると、もっと自分を追い込めたなと思いますし、仕事が来ることが当たり前になってしまっているのはよくないなと感じています。

だからこそ勉強するタイミングなのかと思って、今は2冊本を読んでいます。

◾️高崎卓馬さん著作『表現の技術』(中公文庫)

Kiri:この本は僕が所属する映像コミュニティのトップの人に、「映像表現について語られているから読んでね」と勧められました。

著者の高崎さんはクリエイターオブザイヤー電通2023に選ばれたCMディレクターなのですが、この本では「どう伝えたらその動画を見る人の心や興味を掴むことができるか」その具体的な方法を高崎さんの手書き絵コンテと共に読み進められます。
映像表現や映像を使って、伝えたいことを効果的に伝える方法を学べる1冊ですね。

◾️龍崎翔子さん著作『クリエイティブジャンプ』(文藝春秋)

Kiri:龍崎さんは大学在学中に起業したホテルプロデューサーで、現在は全国で宿泊施設を経営していますが、起業当初からの数々の壁を突破した手法(クリエイティブジャンプ)が5つの要素で語られています。

この本の面白いところは、そもそも宿泊業を営む人向けに書かれていないことなんですよね。むしろ広告表現とか、問題解決やPRの領域でクリエイティブの力を使いたい人へ刺さる1冊かなと思います。
僕はよく京都に行くのですが、次に行くときは龍崎さんがプロデュースされた
『HOTEL SHE, KYOTO』に泊まってみたいです。

ちなみに僕はもともと映像を仕事にする前、映像でやるかゲストハウスかで迷ったんですよね。

ーそうだったんですか?!

Kiri:僕、ゲストハウスが大好きで。ラウンジに国籍やバッググラウンドがバラバラの人たちが混じり合って乾杯している空間が好きなんです。
「一期一会」を画に描いたらたぶんあの景色なんだろうなって。

そして実は、会社の定款に『宿泊業』がすでに入ってます。ちなみに『飲食業』も入れました。

あえてオフラインで直接話すこと

とある日に撮影した甲府盆地と夕焼け

ーKiriさんは5月に山梨でワークショップをされる予定だそうですね。

Kiri:そうなんです。フリーランスから起業した僕が今フランクに人を集めたときに、「そもそも人が集まるのか?」という検証と、みんなが動画に対してどういう興味があるのか知りたくて、インスタのストーリーやXのポストで発信しました。

15人以上の方から「気になります」と意思表示してもらいましたね。

ー興味がある方、たくさんいるんですね。

KIri:目的としては、みんなに動画の作り方を知って楽しんでほしいこともひとつなんですけど、メインコンテンツはその後の懇親会に置いています。オフラインでみんなと会って話すことがこの企画の最大の目的になっています。

ーリアルで会う機会って、コロナ禍を経てより特別なものになりましたよね。

Kiri:でもコロナ前だったら毎週のようにどこかしらでワークショップ的なことやってたじゃないですか。気づけばみんなオンラインで人を集めようとしすぎている気がするんです。

オンラインの技術や集客マーケティングをうまく活用できる人は増えていますけど、僕はそれより直接会って「あの人ってすごいね」「この人に会って勉強になったな〜」と実感する方が価値が高いと思うんです。

オンラインは確かに便利ですし、物理的な場所を取らないから多くの人にリーチできて、かつ知名度があれば売り上げも青天井。
だけどやっぱり、人は人らしく直接的な関わりを地道に増やしていった方がいいんじゃないかなと、いち個人として思っています。

ー色々な方法で繋がれるようになりましたけど、その場に行って人に会うことも含めて体験ですよね。

Kiri:あとは、オンラインだけだとその人の体温がわからないから、やっぱり繋がりがどこか薄いんですよね。実際会って話すときの距離感が難しい。僕はその違和感があまり好きじゃ無いので、直接会って話したほうが伝わるものも伝わると思ってます。

おまけ:ロゴ入りグッズ、いいものできました

Kiri:ロゴが完成したことに合わせて、Tシャツ・パーカー・キャップを作りました!

Tシャツは白黒で展開

Kiri:僕すごくキャップが好きなのでめちゃくちゃ持ってるんですけど、材質も形も今まででベストぐらいだと思います。ファイブパネルキャップが好きで。

この形が好きなんです。

ーファイブパネルキャップ……?

Kiri:5枚のパネルで作られていて、つばが四角いキャップですね。

ーこのキャップの形はKiriさんが細かく指定したわけではないんですか?

Kiri:そうです。『コーナープリンティング』という会社のサイトの中でキャップの種類がいくつかあって、キャンプ用キャップで発注したら、形も深さもめちゃくちゃ良くて感動しました。

撮影があるときは基本Tシャツを着るか、ロゴがないTシャツのときはこのキャップをかぶってます。

ー直接見れるのが楽しみです!


株式会社KIRIN
代表取締役 桐原侑希

取材・執筆・編集
ライター Mika Endo

取材日:2024年4月8日

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