「初めまして」の体験を設計する|ロゴが完成しました
こんにちは。Kiriです。
ついに、株式会社KIRINのロゴが完成しました!
今回はそのロゴに込めた意味や制作の裏側を、ライターさんとのインタビューを通して深掘りしていきます。
ロゴに込めた3つの意味
Kiri:今年1月から作成していた会社のロゴが完成しました。「makes for GOOD」は会社のスローガンで、社会を良くするソーシャルグッドな表現を、クリエイティブを通してやりたいという意味を込めています。
ロゴは会社のシンボルマークで、いろいろなものに見えると思うんです。何に見えますか?
ー動物のキリンの柄かな、と……。でもこの形にまた意味がありそうですね。
Kiri:実はこのひとつのロゴに3つの意味が含まれているんです。これ、デザイナーさんとすごく考えて作りました。
ひとつは「キリンの柄」で正解です。あとふたつ!
ーなんとなく親指で「いいね」する形に見えるような……。
Kiri:「good」「いいね!」の手の形に見える、正解です!あとひとつ。
ーええ、何でしょう……。もう「good」の形にしか見えません。
Kiri:最後のひとつは……白抜きの部分がキリンの頭のシルエットになっているんです。
ーえ、本当だ!!もうそれにしか見えません!
Kiri:そう言われたらもう、それにしか見えないですよね?だから初めてロゴを見る人には必ず、何に見えるか訊いているんです。最初に見るときにしかその感覚はないですからね。
Kiri:デザイナーさんの初稿でいただいたのがこれらのデザインです。キリンの柄とKを掛け合わせているものと、もうひとつがキリンの頭になっているもの。
このふたつを合体すればひとつのロゴに3つの意味ができるのでは?と思い提案して、今のロゴが出来上がりました。
名刺交換で「忘れられない体験」を設計する
ーKiriさんは昨年から会社のロゴを作りたいとおっしゃっていました。なぜロゴにそこまでこだわったのでしょうか?
Kiri:ロゴは会社やブランドの顔なので、「なんだこれ?」と人目を惹くものにしたかったですし、活動理念や願いなどの想いを直観的に伝えられるものにしたいとも思っていました。
あとは、僕は個人事業主のときから名刺を活版印刷で作っているんです。少し厚めの紙に凹凸があって、1枚あたり150〜200円ほどかかります。ロゴができたので名刺も100枚ほど発注するのですが、会社のロゴができるまで活版での名刺は作れないと思っていました。
たとえばKIRINの文字の部分は、凹凸が作れる活版印刷の特性を活かして、「R」の部分をつい撫でたくなるよね、とか。ロゴの茶色い部分がへこむとしたら、白抜きのキリンが浮かび上がるじゃないですか。そうするとこのキリンも撫でたくなるよね、のような。
こういう手触り感にクリエイティビティを感じて、名刺を渡すときに印象に残ると思ったんです。
ー「人目を惹く」「3つの意味を持つ」それだけでなく、名刺にしたときのことまで考えていたとは……。
Kiri:個人事業主のときに作っていたロゴもありますが、活版印刷というだけで最初の印象が変わるんですよね。「えっ、この名刺いただいていいんですか?」とよく言われました。
そして、名刺を渡すときってお相手と初めて出会う瞬間じゃないですか。特に映像を作るときは、相手への本気度が無いといいものが作れないんです。
そうしたときに、クライアントさんとの最初の出会いを大切にする気持ちの表れとして、名刺交換の体験を設計することで、KIRINというわかりやすい社名に加えて他の人とは違う名刺交換の体験を提供できる。名刺を渡したときに「ちなみにこのロゴ、何に見えますか?」と話を作れる強さや余白があるんです。
加えて交換した後も、名刺入れの中に活版印刷の名刺があるだけで目立つので、そういう意味でも忘れられることはないですよね。
これは個人事業主としてやり始めた人によく話すのですが、最初の出会いにコストをかければ仕事につながることが増えます。活版印刷の名刺は100枚刷りで1万円以上かかりますが、これで100人分の第一印象を設計できるなら安いですよね。
これはフリーランスの人が意外とやっていないところなので、実践してみる価値ありです。
ー確かに名刺交換で第一印象が決まりますし、それをきちんとコストをかけることが大切なんですね。
Kiri:さっきMikaさんがロゴについて「一度キリンと知ったらもうそれにしか見えない」と言っていましたが、それと同じように、「一度KIRINを認識してもらったらKIRINのことを忘れられない」という意味もこめています。だから白抜きでキリンだと分かりづらいギリギリのニュアンスでロゴを作りました。
あとはキリンは首が長いので、たとえばメールの末文で「首を長くして待っています」と伝えられう遊び心もありますね。
ーこれらのお話はまさに、Kiriさんにしか語れないことですね。
Kiri:そうですね。たとえば映像を作るときは、いかに読後感を与えて印象に残すかを大事にするのですが、ロゴも同じで、これが作り込まれていないのに「心に残る映像を作ります!」と語っても説得力がないと思うんです。
「KIRINは名刺交換から体験を設計していて印象に残る!」「この人に映像の企画を任せたらどうなるんだろう」という期待感を持たせられたら嬉しいです。
余白にキリン。デザイナーさんとのご縁
ーロゴを作ることで、会社として締まりが出ますね。
Kiri:ロゴは一人歩きするものじゃないですか。第一印象を決めるシンボルマークなので時間をかけて作ろうと思っていました。ロゴができたことで会社のインスタもこれから動かせますし、Tシャツやパーカーも作る予定です。
今回ロゴを作っていただいたデザイナーさんは、北海道在住のsachiさんという方です。
ーどういったご縁で今回ご依頼したのでしょうか?
Kiri:僕が普段映像を撮らせていただいている『苺屋あとりゑ』さんの紹介です。ここのロゴを作ったのがsachiさんなんですよね。
sachiさんは『余映デザイン』という余白を写すデザインをされているのですが……今回のロゴと合っていますね、ロゴの余白にキリンがいるので。
ーえ、そこまで繋がるんですか……?!
Kiri:余白にキリンを入れたいと僕が言っただけなので狙っていないと思いますが、すごいですね。
名刺やSNS、グッズなどでこのロゴが羽ばたいていくのが楽しみです。
番外編:走ること
昨年から走ることを続けていて、先日は鹿児島マラソンに出場してきました。
そして走ることで新たな壮大な目標を掲げようと思います!
それは、『世界6大マラソン大会』の制覇。
https://olympics.com/ja/news/what-are-the-six-world-marathon-majors
世界で有名なマラソン大会6選(東京、ボストン、ニューヨーク、シカゴ、ベルリン、ロンドン)を、10年から15年かけて制覇したいと思っています。今年のニューヨークシティマラソンに応募したところで、現在抽選結果待ちです!
早ければ30代で達成したい目標としてやっていきたいので、壮大な目標に向けてさらに走り出していきます!
株式会社KIRIN
代表取締役 桐原侑希
取材・執筆・編集
ライター Mika Endo
取材日:2024年3月6日
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