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KIRIN Inc.の立ち位置を明確にする1年に

Kiriです。
本年もKiriを、KIRIN Inc.をどうぞよろしくお願いいたします。

はじめに、令和6年能登半島地震にて被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
年明け早々、悲しいニュースがつづきましたがみなさんはいかがお過ごしでしょうか。
今ある日常に感謝して1日1日を大切に過ごしていきたいですね。

さて、少し年末のことを振り返ります。
12月は家族との時間やこれからのことを考える時間がしっかり取ることができて、改めて僕個人としてもそうですし、弊社KIRINとしての存在意義や立ち位置を考える時間をつくることができました。

年が明けたということもあり、先月考えたことを形にしていくために、まずは“世の中のためにKIRINはこういう使命を持って活動する”と発信していきたいと思っています。

新年一発目のnoteは、現在僕がKIRINとして社会のなかでどういう立ち位置を取っていきたいか、事業を通じて社会へ届けたいことは何か、ライターさんとのインタビューを通してまとめていきます。

個人のときと変わらない?会社としての漠然な不安

12月のとある現場にて

ー12月は会社としての存在意義を立ち返る期間になったそうですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

Kiri:ひとつきっかけになったのは、ユニクロの社長・柳生正さん著作『経営者になるためのノート』を読んだことです。

この本には経営者のリーダー像が書いてあるんですけど、『会社はそもそも社会にとって存在意義がないと勝手に消えていくものなんですよ』という一文で、漠然と「このままじゃ社会から受け入れられる会社をつくっていけない……」という危機感が生まれました。

会社は一過性のブームで生きていけるものじゃないですし、ファーストリテイリング社のように世の中に意義のある存在でなければいけない。現時点で「KIRINはこういう会社です」と言語化しきれない状態になっていて、それってかなり危険で。
このままだと個人でやっていたときと変わらないし、仕事がなくなるぞって思ったんです。

そのためにも今年は、会社のベースとなる使命存在意義を時間をかけて考えていきつつ、理念やミッションに対して行動がつながっている状態をつくっていきたいと思っています。

ー個人事業主から経営者の目線に変化したきっかけがあったんですね。

Kiri:そうですね。
もうひとつは、年末でいろいろな人と会う機会が増えた中で、周りから見た自分と自分の意識にギャップを感じていたんです。予定より半年早く会社にしたこともあり、会社(法人格)に対して周りからの認識に自分がまだ追いついてない感覚があったんですよね。
実際この4ヶ月間は、目の前の仕事をこなしていくことが多くて、法人にした意義を特に考えずに走ってきていました。

ー理想に追いついていない感覚の自分とは裏腹に、周りからは「起業してすごいね」「自己実現して子どもも産まれてすごいね」と言われて……。

Kiri:そうなんです。自分としてはもっと高いところにいたい気持ちがありましたし、そもそも自力でここまで来れたわけでは無いので。

昨年、自分が作った作品がどれだけ人の心を動かせたかというと、胸を張って「これが自信作です!」と言えるものがそこまでなかったと思うんです。
ほんと、ひとつふたつくらい。
映像の仕事や作品性のところで成長したかというと、そこまで成長を実感できなくて。
おそらくそれが周りからのイメージと僕の意識とでのギャップなのかなと思います。

ですが、先月ようやくそのギャップを埋め合わせるためにこれからどんな動きをしていけばいいかを深く考える時間が生まれて、会社と自分が並走していけそうな、そんな感覚が湧くようになりました。
ただ、成果としてはまだまだ目に見えて成長したと言えるものがないので、引き続き模索している状態ではありますが。

多様性を表現する。ホノルルマラソンでの出会い


ホノルルマラソンで出会った林親子

ー前回のインタビューで「代表作を作りたい」というお話がありましたが、これも“会社として大事にしたいこと”や、“作品で心を動かすこと”に通じるのでしょうか?

Kiri:そうですね。
先月ホノルルマラソンに出場したとき、認定NPO法人ぽっかぽかランナーズ理事長・林優子さんと林さんの息子さん、キヨくんに出会いました。

キヨくんはてんかんやけいれんが頻繁に起こる“ドラべ症候群”という難病を患いながら、初めてのホノルルマラソンに挑戦し、無事親子で完走を果たしたんです。
ホノルルマラソンの翌日に開かれた打ち上げの場でおふたりに出会い、衝動的にインタビュー動画を撮らせてもらいました。

このデータを林さんに送ったとき、「親子で初めてのホノルルマラソンの挑戦をこうやって綺麗にまとめていただいて、一生の宝物になりました」と伝えられました。
なんだか、久しぶりにこういう言葉をもらったな〜と思いました。
まさにこれが僕のやりたい映像表現であり、伝えたいこと。
会社のステートメントを表す動画のひとつになることは間違いないですね。

ー「撮りたいものを撮る」を体現した出来事ですね。

Kiri:僕にとっては映像って、人の想いや活動だったり、あらゆる物事を伝えたり表現するために作るものだと思っていて、その中でも僕が特に伝えたいのは人はみな平等であることサステナビリティの文脈なんです。
もちろん、映像って上記以外のいろんなところで活用されているのですが、KIRIN Inc.はそれらを表現するプロフェッショナルでありたいです。

ソーシャルグッドな活動をしている人たちや、社会問題や環境問題の現状を大衆に伝えたい人たちのパートナー的な立ち位置を、これから本格的に取っていきたいです。

誰かの“伝えたい”を表現する

僕のじいちゃん 野尻湖畔に家を持って暮らしていた

ー映像を通して“伝えること”を大事にしていくということですね。

Kiri:KIRINは依頼した人の伝えたい・発信したいを意義ある形で表現していきたいです。ホノルルマラソンで撮らせてもらった林親子の動画もそのうちのひとつです。

もうひとつ過去の映像でいうと、一昨年の8月にじいちゃんの動画を撮影したんですけど、これも僕がやりたいことを体現しています。

このとき衝動的にじいちゃんを撮りたいと思ったんですよ。じいちゃんも経営者だったんですけど、僕が映像の仕事で独立したときから「お前、事業はどうだ?」と心配してくれていたんです。
独立前に、仕事を転々していてお金がない時期も知っていたので。

2023年の2月に亡くなったんですけど、このときの動画の一番最後のカットがまさにじいちゃんとの最後のやり取りで、親族には「本当に撮っておいてよかったね」と喜ばれましたね。

誰かが亡くなるときや、物事が終わる前って意外と映像に残していないことが多いんですよね。マタニティやニューボーン、結婚式ではあんなに撮るのに、なぜ最期を迎える前に写真や映像を撮らないんだろうというのはあって。
人の命を扱う点でこの動画は、ぼくにとって最高のドキュメンタリー作品になりました。

この2つの動画が、僕がやりたい思想にいちばん近い映像だと思いますね。

ー撮りたいものを撮り続けて、事業を続けられるのがいちばん理想ですよね。

Kiri:すぐには実現しないかもしれませんが、“KIRINはこういう映像表現をする会社です”という立ち位置を取れば、きっといずれ売上もついてくる確信はあります。

誰かの“伝えたい”がちゃんと社会にとって必要な情報なのか、や「これは僕が伝えたい!!」と猛烈に創作意欲を駆り立てられるものなのか(ここは僕主観の判断軸でいいと思ってます)、それらに沿った動画を作りたいですし、そこに共感してくれる人と仕事ができたら最高だなと思います。

お知らせ📢「RUN For Good」始動します

今年、ランチーム「RUN For Good」を作りました!

“〇〇 For Good”はサステナビリティの文脈でよく使われていて、“社会をより良くしていく”という意図が込められています。
僕は走ることで社会をより良くできることを信じているので、走ることに対してもKIRINがやっていきたいことや存在意義を掛け合わせていきます。

ゆくゆくどのようにスケールしていくかは模索中ですが、今年1年間かけてコミュニティ形成していくつもりです。

たとえば、車椅子ランナーさんと一緒に走ったり、走りながらゴミ拾いの活動をしたり。
それらの活動報告をあげていけば、社会的意義のあるチームになれるんだと思うんです。

今年は、ランチーム内の最低4人のメンバーを引き連れてホノルルマラソンに出るのが目標です。
ホノルルマラソンでみられる景色は多様性のことばそのもの。
世の中がこの空間であってほしいと思うくらい幸せな時間であり場所だったので、1年後に向けて活動していきます!

只今ランメンバー募集中してます!こちらからぜひ、申し込みお待ちしています。

いっしょにホノルルマラソンに行きましょう〜!


株式会社KIRIN
代表取締役 桐原侑希

取材・執筆・編集
ライター Mika Endo

取材日:2023年12月27日

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