黄斑円孔 体験記3

ようやく手術当日になった。
9時半までにきてくださいとのことだったが、
息子くんが休みだったので、車で送ってもらえたので、地下鉄のラッシュに見えない目で巻き込まれなくてよかった。

入院案内されると四人部屋に最初の1人だった。まもなく、隣にもう一人。
しかし、コロナの関係でカーテンは閉めたままを指示され、お隣さんのお顔も見えないまま経過。

病衣に着替えて書類を出した。
こういうとき、別居している生計を立てている誰かに保証人になってもらわなければならないのだが、結婚したもう一人の息子にお願いした。

初めて子供を産んでおいてよかったなと思った(笑)

入院当日にそのまま手術になるため、手術の順番の話などがされた。
9番目だとのこと。すごい居るんだなぁ。
毎日10人くらい手術があるみたい。

黄斑円孔の手術をすると、水晶体が濁っちゃうので、白内障の手術も一緒にする。

でも、点滴とかはしなくてよくて、目薬のみ。手術も局所麻酔。昼ご飯も普通に食べて15時半からの手術まで、暇を持て余す。

それまでの間に術後のうつぶせ寝の練習をしたり、病棟内を案内される。

うつぶせ寝のために、穴のあいたベットに顔を突っ込むのだけど、これがどうも安定しない。
うまく寝れるのかなぁ。
心配しても仕方ないね。

そうこうしているうちに、顔を洗ってくださーい。病衣のしたはパンツだけになってくださーい。と準備が進む。

順番になり、手術室へ。
入るなり、心電図と血圧計をつけられ、頭にカバーを被せられ、手術台へ。

歯医者さんの椅子みたいな手術台で座ると後ろに倒された。
目の消毒をジャバジャバされて、顔に覆い布を貼り付けられる。

目の表面麻酔のあと…
目の中に注射されて中の方の麻酔!
これが痛い。

その後は目の前が見えなくなって、でも見開かれてて、とにかく真ん中を見てるしかなく、色んな機械のようなものや
水やら青い液体やら鉗子でなにか剥がす映像とか恐怖でしかない世界。

ちょっと痛いですよーとか言ってくれてた先生も最後はもう進行状況しか言わないし、めっちゃ痛いけど、怖すぎて声もでなくて、顎上げてねーって言われるけど、知らないうちに下がってたみたい。

お腹の力抜いてとか、右目はぎゅってつぶらないでとか指示されるけど、
緊張しすぎて、無理!!!


恐ろしすぎだよ。

終了後は目の前、真っ黒。
これ、ちゃんとレンズ入ったのかな?
大丈夫なのかな?ってずっと思ってた。


手術台から降りて車椅子に乗る時は恐怖のあまり、もうフラフラ。
病棟の看護師さんが見えたとき、泣いた。
こわかったぁぁぁ

こんなに恐ろしかったことあるだろうか?かすかに震える。

血圧とかを計ったら、病室のベットに移って、そのままうつぶせに。
1時間はそのままです。この時間が一番大事だよ。

疲労しすぎて、あっという間に眠ってしまい、一時間は過ぎた。

トイレいきますか?
と、言われたが尿意は全くなく、歩行だけ確認してもらった。

夕飯は普通に出て、食欲はないけど、
なんとか食べて、すぐにうつぶせになった。

左目に金属をガーゼで覆った眼帯。
これがうつぶせになると鼻を圧迫して、苦しくて、顔に当たっている円座を何度も直していい姿勢を探した。

寝ることは出来たが、一時間事に姿勢を直さないと苦しすぎた。

夜、喉の調子が悪くなり、咳き込んだ。
その瞬間、目が破裂するんではないかと思うほど目と頭が激痛に襲われた。

看護師さんに伝えているあいだに、痛みがましになってきたが、もし、聞いてもらえてなかったら、余計に痛くなっていたと思う。

人に聞いてもらうって大事だな。

もう、二度と咳はしないぞ!と誓い
朝までなんとか過ごした。







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