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#どこにでも住めるとしたら コンクールに応募してみよう!【きらり独りよがり/その23】

どこにでも 住めるとしたら わたしなら あなたのそばと 温泉のそば

「一人になるであろう老後を、どこでどうやって暮らすか」、そんなことを考えるようになったのは、夫が終活を始めてからでした。

わたしと夫は親子ほども年が離れています。わたしが不慮の事故に巻き込まれたり大病にかかったりしない限り、いつかわたしが一人残されることになるでしょう。

義理孫たちとバケーション

夫はバツ3です。わたしとの間に子供はありませんが、夫には子供も孫もいます。この春には年長の孫娘に子供が生まれるので、わたしも義理のひいばあちゃんになる予定です。

特に下の方の義理の娘たちとは、小さい頃から家族として一緒に暮らしていたので良好な関係にあります。とは言え、あくまでも義理の仲。どこまで頼りにして良いものやら。ましてわたしは人に頼み事をするのが苦手な性格です。義理の子供たちとは、できれば今と同じようにつかず離れずの距離感を保ちたいと思っています。

そこで、さて「一人になるであろう老後をどこでどうやって暮らすか」です。

ナイアガラの滝

わたしはもともと添乗員でしたがガイディングが好きで、お客様からも高評価をいただいていたことから、ガイドの仕事をするためカナダに移住してきました。

お客様に「楽しかった」とおっしゃっていただけることを励みに30年、ガイドの仕事を続けています。ガイドは儲かる仕事ではありませんが、天職と思える仕事に巡り会えたことは、お金に代え難い幸せです。

そしてバスのドライバーをしていた夫と縁があり、結婚して今に至っています。好きな仕事をしながら好きな人と暮らす、この幸せに感謝です。

わたしはガイドの仕事を天職だと考えているので、たとえいつか一人になっても、できる限りカナダでガイドを続けていきたいと思っています。

これぞ日本の朝ごはん♪

わたしはカナダで暮らし始めた最初の頃から、日本へ帰る度にスーツケースいっぱい、食料品やら入浴剤やらを詰め込んでカナダに戻っていました。妹に「なんでカナダに日本の暮らしを引きずって行くかなぁ」と呆れられたものです。

その妹もアメリカ人と結婚し、アメリカで暮らすようになって30年近くになります。

もう10年以上前ですが、妹と日程を合わせて日本へ行き母を見舞ったことがありました。二人でホテルに泊まっていたので、食事も一緒に取っていましたが、わたしのチョイスはもちろん日本のご飯です。

例えば朝は定食、昼はラーメン、夜は居酒屋。3日目くらいだったでしょうか。妹が「普通のご飯が食べたい!」と言い出して、ホテルのレストランで朝食を取りました。妹の食生活は、もうとっくにアメリカナイズされていたようです。

わたしはと言えばカナダでの普段の食事でさえ、自分に決定権があれば9割方は日本食を選びます。他の選択肢から選ぶとしても、たいていチャイニーズかベトナミーズです。30年カナダで暮らしていても、わたしは欧米風の食事では満足できません。

日本でいつもお世話になる宿のお風呂

そして、わたしはニュウヨウカー(入浴好き人間)です。朝必ずシャワーを浴びて目を覚ますようにしていますが、毎朝のように「とっぷりお風呂に入りたい」と思います。

のぼせやすく長湯はできないタチですが、お湯に浸かって身体から眠気や疲れが溶け出していく感覚を味わうのは、極上の幸せです。わたしは日本に行くと、朝晩必ずお風呂に入ります。そのくらいお風呂が好きで、それが温泉だったら、さらに幸せ、言うことなしです。

そんなわたしですから、どこにでも住めるとしたら迷わず日本の温泉地を選びます。伊豆か別府か松山か、冬もあまり寒くない所が希望です。

わたしの、一人になるであろう老後の目標は温泉移住に決まりました。ガイドの仕事ができる間は、春から秋までカナダで暮らし、冬は日本の温泉地へ。そんな二拠点生活を夢見ています。

夢は夢 好きなところに 住めるなら 永遠(とわ)にあなたの 笑顔のそばで

今のところ、宝くじにでも当たらない限り実現は難しそうな夢です。宝くじに当たるまで、夫にはずーっと元気で長生きしてもらわないといけません。

温泉よりも大好きな家族

*今回のnoteは #どこにでも住めるとしたら コンクールを意識して書きました。そのため、いつものnoteと比べて若干変則的です。

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